軽キャンピングカーは税金も安い?維持に必要なコストについて

キャンピングカーコラム

軽キャンピングカーは税金も安い?維持に必要なコストについて


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快適なレジャーや車中泊が実現できるキャンピングカーですが、特殊な装備を多く搭載するため一般車より購入金額は高くなります。そこで初心者でも比較的リーズナブルに購入できるのが、軽自動車をベースにした軽キャンピングカーです。軽キャンピングカーは単純に購入金額が安いだけでなく、税金などのコスト面でも有利だという特徴があります。今回は、2019年10月1日からの税制の変更もふまえ、軽キャンピングカーにかかるコストについてご紹介します。


軽キャンピングカーにかかるコストの概要

購入金額を除くと、軽キャンピングカーにかかるコストの種類は主に以下のとおりです。

  • 軽自動車税
  • 環境性能割(旧:自動車取得税)
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険
  • 自動車保険(任意保険)
  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 施設利用代
  • メンテナンス費

税金などの支払いは、基本的に一般的な軽自動車と軽キャンピングカーで変わりません。ただし、軽キャンピングカーはその装備の内容によって貨物用軽自動車(4ナンバー)、特種用途自動車(8ナンバー)に振り分けられる場合があり、その場合は軽自動車税が減額されるなどの違いがあります。また、軽自動車をベースに作られたキャンピングカーでも、軽自動車の規格をはみ出して普通乗用車の扱いになるモデルもあり、その場合は税金も乗用車の額が適用されます。


軽キャンピングカーの税金

キャンピングカーを含め、2019年10月1日から自動車にまつわる税金に大きな変更がなされているため、変更点もあわせて把握することが大切です

軽自動車税

軽キャンピングカーを所有すると、1年に1度、軽自動車税を支払います。乗用軽自動車の場合は、一律10,800円です。ただし、貨物用軽自動車や特種用途自動車として登録できれば、5,000円にまで減額されます

その他の自動車に比べ、軽キャンピングカーはこの自動車税の面で有利です。乗用車だと最も税額の少ない排気量1,000cc以下のタイプが29,500円で、そこから排気量にあわせて増額され、6,000ccを超えると111,000円にまでなります。

なお、自動車税は2019年10月1日から減額されており、上記の29,500円や111,000円は減額された後の税額です。自動車税の減額は、同じ日から消費税が10%に上がることによる消費の冷え込みの対策などが理由だとされています。一方で軽自動車税に変更はありません。

環境性能割(旧:自動車取得税)

2019年10月1日から導入された税金で、同時に自動車取得税が廃止されています。環境性能割は自動車を取得したときに払う税金を環境性能に合わせて決めるもので、名前は大きく違いますが、自動車取得税と近い性質を持っていると言えます

乗用軽自動車の場合は、取得金額に対して1.0%もしくは2.0%の税率が課されるか、非課税となります

非課税となるのは、例えば「電気自動車等」が該当します。軽自動車の場合は、電気軽自動車と天然ガス軽自動車が含まれます。電気自動車等でなければ、以下2つの条件で非課税となります

1.平成30年排出ガス規制からNOx50%低減達成車であるか、平成17年排出ガス規制からNOx75%低減達成車であること
2.2020年度燃費基準+10%達成車であること

上記「1」の条件にあわせ、2020年燃費基準達成車であれば、環境性能割は1.0%が課税されます。

それ以外の車両は、2.0%が課税されます

環境性能割は、乗用車だと非課税となる条件が狭くなり最大で3.0%が課税されるため、軽自動車のほうが安く抑えられます。また税額を決めるためのベースとなる取得金額は、新車と中古車で計算方法が異なるため、購入時によく確認することが大切です

なお、2019年10月1日~2020年9月30日までの1年間に購入した場合は、臨時的軽減措置として1.0%が差し引かれます

自動車重量税

自動車の新規登録時と車検の度に支払うのが、自動車重量税です。税額は1年ごとに計算され、車検のタイミングで対象期間の税額をまとめて納めることになります。イメージとしては、次の車検までの期間分の自動車重量税を前もって支払う形です

自動車重量税は重量に合わせて課税額が変わりますが、軽自動車の場合は一律3,300円です。そのため、次の車検が3年後であれば9,900円を、2年後であれば6,600円を支払います。

乗用車の場合は、0.5トンあたり4,100円の税金が課されます。最低額の場合でも軽自動車との差が大きく、軽自動車は自動車重量税においても有利だと言えます


軽キャンピングカーのその他のコスト

軽キャンピングカーを購入する際は、税金以外にも以下のコストについて把握しておきましょう。

自賠責保険(強制保険)

自動車の所有者全員が法律により加入を義務付けられている保険であり、キャンピングカーも例外ではありません。自賠責保険では、交通事故により他人に怪我をさせた場合、死亡させた場合の対人損害賠償を補償します。自賠責保険の保険料は、契約期間によって異なりますが、軽自動車と乗用車で大きな差はありません

自動車保険(任意保険)

自賠責保険では補償されない対物補償などをカバーするために加入する保険です。各保険会社が金額も補償範囲もさまざまな保険を提供しているため、自身がどのように使用するかなどにあわせて万が一の補償を選びましょう。

ガソリン代

軽自動車をベースにしている軽キャンピングカーは、その他のキャンピングカーと比べて燃費の面で有利です。また、長距離の移動に向かない軽キャンピングカーは近場での移動が多くなるため、その面でもガソリン代は少なくなります。なお、軽キャンピングカーは装備内容や積み込む荷物によっては走行時の重量が重くなるため、同型の架装していない軽自動車に比べると燃費は幾分か悪くなる可能性があります。

駐車場代

軽キャンピングカーを普段駐車しておくための駐車場代が必要となります。なお、軽キャンピングカーは車体の大きさが小さいため、自宅に駐車スペースがあればそこにそのまま停めることができます。駐車場を借りる場合でも、特別に広いところを契約する必要はありません。トラックを架装したキャブコンなど大型のキャンピングカーになると、キャンピングカー専用の駐車場を契約しなければならないケースもあるため、軽キャンピングカーはその点で有利だと言えます。

施設利用代

キャンピングカーを購入するからには、レジャーで使用する施設の利用代が発生します。具体的には、オートキャンプ場やRVパークなどの駐車場代、高速道路の料金などキャンピングカーに直接かかる費用の他、スキー場の利用料などレジャーに必要な費用があります。このような「遊ぶ」ための費用も購入前に考えておくと、買ってからのキャンピングカーライフがより充実したものになります。
なお、キャンピングカーを利用することで宿泊代を節約したり、複数人で移動すれば1人あたりの移動費を抑えられたりするため、一般車で遊びに行く場合と比べて施設利用代が安くなることもあります。

メンテナンス費

移動距離が長く、場合によっては不整地や雪道など過酷な場所を通ることもあるキャンピングカーは、車検以外にも定期的なメンテナンスが必要です。さまざまな装備を備えているキャンピングカーには、一般車よりもメンテナンスしなければならない箇所が多くあります。また、安全に使用しつつ長く乗り続けるためには、ある程度のメンテナンスの知識をつけて自身でも不具合に気づけるようにしておくとより安心です。


ランニングコストもよく計算してキャンピングカーを選ぼう

キャンピングカーは購入金額だけではなく、購入してからのランニングコストもそれなりに必要なため、よく考慮してから購入を決めることが大切です。軽キャンピングカーの場合は、購入金額はもちろん、ランニングコストの面でも比較的抑えられるケースが多くあります。

キャンピングカー全体に関わる費用については以下の記事に詳しく記しているので、あわせてご覧ください。
キャンピングカーの維持費はいくら?コストを踏まえて計画的に乗ろう

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