用語集 あ~か行
- インバーター
キャンピングカーの中で電気を使いたい場合12Vの直流電流を100Vの交流電流に変える装置。付属の電源コードをバッテリーにつなぐと、100Vの家電製品が車内で使えるようになる。容量【***ワット】という表示によって使える電化製品が違う。パソコン・テレビはもちろん電子レンジ・炊飯器が使える容量対応の製品もあり、容量が大きいものは10万円を超えるものがある。
- エアバッグ・サスペンション
通常トラックベースのサスペンションはリーフ(板バネ)だが、乗り心地や車高、積載重量が変わるときなどに調整できるサスペンション。荷物などが増えて重量が多くなったときに左右の車高バランスを保つ機能がある。文字通りゴムの風船に空気を入れて硬さを変えている。
- エフエフヒーター(FFヒーター)
- 室内の空気を汚さない清潔で安全なヒーター。エンジン停車時にも使え静かで快適な温度で過ごせます。FFヒーターには、燃料の違いによりLPGタイプと軽油タイプの二種類がある。軽油タイプは、ベース車がディーゼル仕様なら燃料タンクとヒーターのタンクを共有することができるため燃料が手に入れやすい。点火方式よっては電気の消耗に気をつかわなければならないものもあるので注意が必要。
- エレベーティングルーフ
- ポップアップルーフの一形態で、開口部全体が水平に上がるルーフ。開口部の片側をヒンジで固定されたポップアップルーフが斜めに開くのに比べ、エレベーティングルーフは前後とも均等に上昇するため、室内高が均一になるのが特徴。そのため、よりモーターホームに近い居住感覚が得られる。周囲をキャンバス地で囲むものが多いが、車種によっては内側に断熱材を張ったスチールボードで周囲の壁面を構成するタイプもある。
- エントランスドア
キャンピングカー、モーターホームに設けられたキャビンへの出入り口。バンコンでは車体横ののスライドドアがエントランスドアになるが、キャブコンでは運転席に近いフロント側にあるもの、リヤ側に寄ったもの、さらに全くリヤ後部に設けられたものなど様々なパターンがある。
- オーバーハンギングベッド
- 吊り下げ式ベッド。プルダウンベッドともいう。
- おんすいボイラー(温水ボイラー)
車内でシャワーを使ったり 洗顔したりするときの温水を作る設備。燃料は主にLPGで、車外に出て直にボイラーに着火するマニュアルタイプと、車内のスイッチを操作させて電磁的にスパークさせるオートタイプ がある。このほかにラジエーターの温水を循環させてお湯を沸かすタイプや、ラジエーター循環式とLPG式を合わせ持った高機能タイプもある。
- カーゴトレーラー
- けん引装置によってけん引されるシャシーにボックスまたは荷台を架装し製造したもの。ジェットスキー・バイク・他荷物を運ぶ場合に使う。
- がいぶシャワー(外部シャワー)
車外で使えるようにセッティングされたシャワー。砂や泥の付いた手や足を洗ったり、バーベキューをした後の鉄板にお湯をかけて脂を浮かすなど使い方は様々。装備されていれば多用途に使えて便利。
- がいぶしゅうのう(外部収納)
ボディの外側に扉が開いている収納庫。アウトドア用の椅子・テーブルやスキー板など、主に車外で使うキャンプ用品やレジャー用品を収納するためのスペース。比較的大きなキャンピングカーに装備されている場合が多い。
- がいぶでんげんとりいれくち(外部電源取り入れ口)
車内で家庭用電化製品を使えるように、キャンピングカーに装備されたAC100V電源の取り入れ口。最近のオートキャンプ場にはAC電源サイトが整備されてきているので、あると便利な装備。現在キャンプ場で普及しているAC電源は15A~20Aぐらいの容量が多い。
- カセットトイレ
キャブコン、トラベルトレーラーなどに搭載される固定式トイレ。固定式といっても便座そのものが固定されるだけで、タンクは脱着可能になっていて、便座ごと持ち運びできるポータブルトイレとは区別される。タンクの汚物はそのまま家庭のトイレなどに廃棄できて使い勝手の良さが評価されている。
- かんせいブレーキ(慣性ブレーキ)
- トラベルトレーラーに装着されるブレーキの一種。一般に、トレーラーのけん引部分(Aフレーム)の先端にシリンダーが付いており、そのシリンダーを介して増幅機構が働くようになっている。増幅の方法によって、リンク機構を使った「機械式」、ソレノイドを使った「電気式」、油圧シリンダーを使った「油圧式」に分かれる。運輸省によって450㎏を超えるトレーラーには「慣性ブレーキ」を装着するよう指導されているので、現在市販されているヨーロッパ製のトレーラーにはすべて慣性ブレーキが取り付けられている。アメリカ製のトレーラーの場合は電気ブレーキとなる。
- キャビン
- 客室の意味。モーターホーム、キャンピングカーでは居住部分のことを指す。「コーチ」という言葉を使うこともある。
- キャブオーバーベッド
- 日本ではバンクベッドという呼称の方が定着している。バンク部を持つクラスCモーターホームやキャブコンで、運転席頭上にセッティングされたベッド。
- キャブコン
- キャブコンバージョンの略語。
- キャブコンバージョン
専用のキャブ付シャシーに架装メーカーがキャビンを製造したもの。キャブコンバージョンでは、カムロードなどのキャンピングカー専用シャシーやグランドハイエースなどのワゴンボディが主流。
- ギャレー
キッチンユニットのこと。 もともとはヨットやクルーザーのキャビン内にある調理スペースの意味。モーターホームにはマリンパーツの流用が多いため、用語にもクルーザーやヨットの影響が見られるが、これもその一つ。コンロ、流し、蛇口などが一体となったユニットを指すことが多い。
- キャンピングカー
- キャンピング装備を組み込んだ車両の総称。日本では広く浸透している呼称だが、諸外国では通じないことが多い。米国では「RV」という言葉が日本の「キャンピングカー」に近い表現となる。
- キャンピングトレーラー
- オーナーが普通免許でけん引できるトレーラーの総称。
- キャンピングボックス
- ピックアップキャビンのシェルのこと。→ピックアップキャビン
- きゅうすいタンク(給水タンク)
清水タンクともいう。キャンピングカー、トレーラーに備え付けられた生活用の水タンク。バンコンでは20リットルぐらいのものが多いがモーターホームクラスになると120~240リットルぐらいのタンクを積むものが多い。容量が多ければ多いほど、洗顔、食器洗い、シャワー、水洗トイレなど、家庭生活と同じ使い方ができるようになる。
- クラスA
- 日本でいうフルコンバージョン。クラスA車両の形状はバスに近く、バスをモーターホームに改造したアメリカのバスコーチとも、マイクロバスをキャンパーに仕上げる日本のバスコンバージョンとも異なる。運転席まわりのレイアウトから居住部分の製作に至るまで総てビルダーの作業となるため、モーターホームの中でも最も設計の自由度が高く、それだけに各ビルダーの開発思想が端的に表現されるジャンルである。サイズ、価格とも各メーカーのトップに位置するものが多い。
- クラスB
- 北米系(アメリカ・カナダ)モーターホームのうち、主にバンボディをそのまま使い、室内だけをキャンピング仕様に改造したもの。日本のワンボックスタイプのキャンピングカーもバンをベースにしているため、形態的にはクラスBといえなくもないが、北米のフルサイズバンを改造した本来のクラスBモーターホームと区別するため、日本RV協会ではアメリカ ・カナダで製造された輸入車を「クラスB」、 日本のワンボックスを改造したものを「バンコンバージョン」と呼んで区別している。
- クラスC
- 自動車メーカーやシャシーメーカーが供給するキャブ(運転席)付きのモーターホーム専用カットウェイシャシーを使い、荷台部分にのみビルダーが設計したオリジナルシェルを架装するモーターホーム。
- グレイタンク
- キャンピングカーの車内で食器を洗った汚水や、シャワーに使った水などを貯めるタンク。主に生活雑排水用のタンクで、トイレの汚水を貯めるブラックタンクと区別される。
- けんいんめんきょ(けん引免許)
- トレーラーなどを引くときに必要となる免許。ただし、けん引免許が必要となるのは車両総重量が750kgを超えたトレーラーの場合であり、現在市販されている一般的なトラベルトレーラーは750kg以内に抑えられているものが多く、けん引免許を必要としない車種の方が多い。
- コーチ
- モーターホーム、キャンピングカーの居住部分。キャビンともいう。
- コンバーター
- 100V電源を12Vに変換する装置。クルマの電源は直流(DC)なので、直流12V用に設定された車内電気製品は100V交流(AC)電源からは使えない。コンバーターがあれば100Vの交流を12Vの直流に変換することができるので、12V専用の車内電気製品も100V電源から使えるようになる。24Vから12Vへ変換するコンバーターもあり、デコデコといわれる。