NV200バネットの燃費は?キャンピングカーのベース車をご紹介
公開日:2022年12月16日 2023年7月4日 更新- カテゴリー:
目次
キャンピングカーは1からすべてが作られるのではなく、一般に販売されている車から架装して専用の車体が作られます。そのベース車としてよく採用されている1台が、カスタムカーとしても人気がある日産・NV200バネットです。
キャンピングカーを選ぶ際に気になるポイントの1つに燃費が挙げられますが、キャンピングカーの燃費性能はベース車に大きく依存します。
今回は、NV200バネットがどのような車か、燃費はどれくらいなのかについて解説していきます。後半ではNVバネットをベースにしたおすすめのキャンピングカーにつてもご紹介していきますので、ぜひご参考ください。
NV200バネットとはどんな車?
NV200バネットは、日産から販売されている商用バンです。同じ日産の商用バンであるNV350キャラバンよりは小さく、商用の中ではコンパクトであり、デザインもミニバンのような雰囲気があります。
商用バンとしては、比較的小型のバンでありながら内部のデザインが洗練され、広い荷室を実現しています。また、ワゴンタイプもあり、ファミリーなどで利用することもできます。
キャンピングカーのベース車としてのNV200バネット
冒頭にてご紹介したように、キャンピングカーはすでにある車をベースに内装や外装をキャンピング仕様に架装していきます。
NV200バネットがよく使われるのは、キャンピングカーの中でも中型でバランスの良い「バンコン」タイプです。
バンコンは主に商用バンをベースにしたキャンピングカーで、外装をほとんど変えることなく商用車ならではの広い荷室をキャンピング仕様にしています。具体的には、数人がゆったりくつろげるダイネットを展開することで、ベッドが使用できる備えになっています。
多くのバンコンはキッチンスペースであるギャレーも備え、さまざまな用途に使えるマルチスペースを備えていることもあります。
バンコンのベース車としては、特に人気のベース車としてトヨタ・ハイエースがあります。
バンコンではハイエースが圧倒的なシェアを誇りますが、NV200バネットはハイエースと比べるとコンパクトであり、より街中に溶け込みたいというニーズに応えます。また、キャンピングカーとしての機能性を備えるには十分の広さであり、2~3人の少人数で使う分には広々と快適に使えます。
NVバネットは2022年9月のマイナーチェンジで積載量がアップ
NV200バネットはバンタイプの4WD仕様車のマイナーチェンジを2022年9月に行いました。この変更により、NV200バネットの積載量がアップし、より多くの荷物を載せられるようになっています。
具体的には、2名乗車時には500kgだった最大積載量を650kgに、5名乗車時には300kgから400kgに増加。この変化により、キャンピングカーとして利用する際も積み込める荷物の量も多くなります。
ただし、変更があったのはバンタイプの4WD仕様のみであり、他の仕様に変更はありません。
NV200バネットの燃費
ここからは、NV200バネットの気になる燃費を見てみましょう。
カタログ燃費を見てみると、クラスGXの2WDモデルであればJC08モードで16.0km/h、WLTCモードで13.4km/hです。同じくクラスGXの4WDモデルだと、JC08モードで12.0km/h、WLTCモードで10.9km/hです。実燃費はカタログ燃費より少なめになることが多いと考えられますが、大きく下がることはないでしょう。
同クラスのミニバンと比べてみると、NV200バネットの燃費は少し劣る傾向にあるようです。一方で、商用バンらしく積載量に重きを置いた車であるとも考えられます。
キャンピングカーの燃費について
NV200バネットの燃費をご紹介しましたが、キャンピングカーとして架装した場合、ほぼ間違いなく実燃費はさらに悪くなります。これは、専用の装備や家電を載せることで車体重量が増すためです。
また、キャンプなどで大荷物を積む機会が多いキャンピングカーでは、走行時の重量はさらに重くなるでしょう。
このようなことから、NV200バネットに限らず、キャンピングカーの燃費はベース車よりも悪くなると考えて購入を検討するのが良いでしょう。
NV200バネットをベースにしたキャンピングカー
ここでは、NV200バネットをベースに作られたおすすめのキャンピングカーをご紹介します。
アネックス「ファミリーワゴンSS」
ファミリーワゴンSSは、アネックスが手掛けているバンコンです。
バンコンではその名の通りバンをベースにすることがほとんどですが、ファミリーワゴンSSはNV200バネットのワゴンタイプをベースにしています。乗車定員は5名、就寝定員は2名です。
ダイネットは前後の向かい合わせのタイプで、テーブルを挟んで3~4人が十分にくつろげるスペースがあります。車内右側にはキッチンスペースであるギャレーもあり、簡単な洗い物などができます。
後部マットを取り外すことで大型の荷物も積めるようになるなど、さまざまな使い方が可能です。
バンテック「アトム タイプA」
アトムタイプAは、バンテックが手掛けるキャブコンです。
商用バンであるNV200バネットはバンコンとして架装されることがほとんどですが、荷室部分を大胆にカットして専用の大きなシェルをつけるキャブコンタイプもあります。
アトムタイプAはコンパクトなNV200バネットをベースにしていながら、キャブコンらしい広さを確保しており、ダイネット、通路を挟んでギャレー、後部に二段ベッド、マルチルームを備えます。ダイネットは展開することでベッドになり、運転席上部にせり出した大きなバンクベッドも利用できます。
乗車定員は8名、就寝定員は7名と、キャブコンとしても多めの利用人数となっています。
アトムタイプAについて詳しくはこちらをご覧ください。
キャンパー広島「ポップコン」
ポップコンは、キャンパー広島が手掛けているバンコンです。
NV200バネットをベースにしたコンパクトなバンコンですが、中はできるだけ多くの人で利用できるように作られています。乗車定員は5名、就寝定員は4名となっています。
ポップコンでは、前後向かい合わせのシートと横向きのシートを組み合わせ、テーブルを囲む形のダイネットを採用。5名までがゆったりくつろげる他、シートをレイアウト変更することで居住スペース全体を使える広いベッドシートになります。
また、屋根を上部へ跳ね上げるポップアップルーフを備えており、ルーフベッドでも2名まで就寝できます。
FOCS Luz(ルソ)
FOCS Luz(ルソ)は、フジカーズジャパンが手掛けるFOCSシリーズのバンコンです。
FOCSシリーズは、すべて国産の素材にこだわった丁寧な架装が特徴のバンコンで、北海道でも快適に過ごせることを目指した高機能な断熱性能などを備えます。FOCS Luzはその中でもNV200バネットをベースにしたモデルで、乗車定員は5名、就寝定員は2名です。
広々と作られた前後向かい合わせのダイネットが特徴であり、展開することで大人が2名まで寝られるフラットシートになります。収納スペースも数多く用意されており、荷物が多くなりがちな外出でもある程度対応できます。
燃費よりも総合的な満足度で選ぼう
車を購入する際に大きな関心事となる燃費ですが、キャンピングカーの場合は専用の架装をすることから車体重量が重く、ベース車よりも燃費が悪くなるのが常です。長く使う以上は燃費も重要ですが、キャンピングカーの場合はサイズや機能性、装備の充実度、自身の使い方に合うかどうかのほうが重要度は高いと言えます。
ぜひ、総合的に満足できる1台を探してみてください。
関連記事
カスタムも楽しめる!NV200バネットのキャンピングカー
カムロードの燃費はどれくらい?キャンピングカーのベース車を解説
- 前の記事:
- « カスタムも楽しめる!NV200バネットのキャンピングカー
- 次の記事:
- いつかは乗りたいバスコン!ベース車から特徴を解説 »