いつかは乗りたいバスコン!ベース車から特徴を解説
公開日:2022年12月23日 2023年7月4日 更新- カテゴリー:
目次
キャンピングカーの中でも、特に大型のタイプが「バスコン」です。キャンピングカー乗りの中でも憧れの対象であるバスコンですが、どのようなベース車から作られるのでしょうか。
今回は、バスコンのベース車や、そもそもどのようなキャンピングカーなのかについてまで詳しくご紹介します。
バスコンとは?
キャンピングカーの中にもいくつかのタイプがあり、その中でもマイクロバスをベースにしたものをバスコンと呼びます。ベースがマイクロバスなので、かなり大型であると分かります。
キャンピングカーには、他に軽自動車をベースにした軽キャンパー、商用バンをベースにしたバンコン、小型トラックなどをベースにしたキャブコン、自走機能がないキャンピングトレーラーなどがあります。
アメリカやヨーロッパに比べるとキャンピングカーの普及率は低い日本ですが、狭い道路に対応したさまざまなサイズとタイプがあるのは日本らしいと言えます。
バスコンはマイクロバスをベースにしていることから車内スペースがとても広く、ソファ・テーブルからなるダイネット、キッチンスペースであるギャレー、ベッドも大型で余裕のある作りです。また、元が大人数を運ぶためのマイクロバスのため、走行性能も高く安定した乗り心地となります。
マイクロバスは中型免許以上がなければ運転できませんが、バスコンの場合は乗車定員が10名以下になっていることがほとんどであり、取得時期や最大積載量にもよりますが普通免許でも運転できる場合があります。
キャンピングカーのベース車について
どのキャンピングカーにも、ベースとなる車両があります。そのため、キャンピングカーは燃費や乗り心地などの性能がある程度ベース車に依存することになります。
例えばバスコンなら、強力なエンジンと大型タイヤにより快適な乗り心地が期待できますが、車両重量が重くなっているため燃費はあまり良くありません。
一方、日本にはありませんが、海外にはほぼ1から組み立てるキャンピングカー「フルコン」も存在します。実際には、自動車メーカーが車のベースの骨組みであるシャシーを作り、キャンピングカービルダーがその上にフルオリジナルの車体を組み上げます。
キャンピングカーとして1から作るため、巨大かつ居住性の非常に高いモデルに仕上がります。
バスコンのベース車となる3つのマイクロバス
日本におけるマイクロバスの現行車種は以下の3つであり、バスコンもこれらのマイクロバスから作られます。
トヨタ・コースター
マイクロバスのベース車として、最も多く採用されているのがトヨタ・コースターです。
2017年にフルモデルチェンジをしていることから車体が新しく、このクラスとしては燃費も良好です。回転半径が狭いため取り回しがしやすいという特徴があり、最も高いクラスを選べば乗り心地が格段に向上するエアサスペンションが装備されます。
日産・シビリアン
フルモデルチェンジは久しく行われていませんが、マイクロバスとして、あるいはバスコンとして活躍しているのが日産・シビリアンです。
3台のマイクロバスの中では唯一4,500ccガソリンエンジン車のみとなり、ディーゼルエンジン車に比べると燃費が悪く、また排気量が多いためバスコンの場合の自動車税が割高になります。一方で静寂性は高く、加速感も悪くありません。
三菱ふそう・ローザ
モデルチェンジによりエンジンが最も新しく、2,999ccという低い排気量にもかかわらず十分な燃費と走行性能を誇るのが三菱ふそう・ローザです。
ベースのマイクロバスの状態では、排気量は自動車税に影響しませんが、バスコンの場合は排気量が重要となるため税制で有利になります。
バスコンの魅力
マイクロバスをベースにしたバスコンには、以下のような魅力があります。
広くて高級感のある居住スペース
バスコンの最大の特徴といえば、なんといっても広さです。
基本的な内部の構成や利用人数は1つ下のクラスのキャブコンとほとんど変わりませんが、ベッドやソファが大きく、通路が広くて、家具1つひとつに高級感があります。そのため、バスコンは高級ホテルの1室のようだと形容されることがあります。
高い走行性能
これまでもご紹介したとおり、バスコンは高い走行性能が魅力です。
もともとは10名を超える不特定多数を運ぶためのマイクロバスであることから、エンジンは強力で、大きなダブルタイヤにより走行は安定しています。加速感がしっかりあるため運転手のストレスは少なく、普通免許を取得したドライバーでも難しさを感じることは少ないはずです。
快適な乗り心地
走行性能が高いことから、バスコンは乗り心地も快適です。
大きなタイヤや強力なサスペンションにより車体が安定するため、同乗者は乗り物酔いしにくく、走行中も快適に過ごせるでしょう。
マイクロバスベースのキャンピングカー3選
ここでは、おすすめのバスコンについてご紹介します。
RVビックフット「ザナドゥ」
ザナドゥは、RVビッグフットが手掛けているバスコンです。
トヨタ・コースターのOEM車である日野・リエッセIIをベースにしています。乗車定員は6名、就寝定員は4名です。
この人数はバスコンとしても、1つ下のクラスであるキャブコンと比べても少なめで、ある程度の人数でゆったり過ごすことを重視していると分かります。
ザナドゥは広々とした車内スペースにゆったりとしたソファ、リア常設ベッド、ギャレー、マルチルームを備え、大きな1つの別荘のように過ごせます。
日産「日産純正キャンピングカー」
日産純正キャンピングカーは、日産のマイクロバスであるシビリアンをベースに作られた日産によるバスコンです。
乗車定員は10名、就寝できる目安は大人3名です。
日産純正キャンピングカーの車内スペース後部は広いコの字のソファがあり、2つのテーブルを使って大人数で過ごせるようになっています。シートレイアウトの変更により、ここがフラットベッドになります。
車内スペース前部は追加の椅子やギャレー、マルチルームがあり、目的に合わせてさまざまな使い方ができます。
日産純正キャンピングカーについて詳しくはこちら
ナッツRV「ボーダーバンクス」
ボーダーバンクスは、ナッツRVが手掛けるキャブコンタイプのバスコンです。
トヨタ・コースターをベースにしていますが、車体をそのまま使うのではなく大胆に架装し、キャブコンのような見た目になっています。乗車定員、就寝定員ともに6名です。
ボーダーバンクスでは、広々と使えるギャレーやさまざまなレイアウトに変更できる座席が利用できます。走行時はすべて前を向き、停車時は向かい合ってダイネットとなり、夜は広いフラットベッドになります。
また、キャブコンタイプらしく運転席上部にせり出したバンクベッドがあり、ここでも就寝できます。
ボーダーバンクスについて詳しくはこちら
いつかはバスコン
バスコンはキャンピングカーの中でも特に大型のタイプであり、内装も豪華に作られた高級車です。家族など大人数で使うことはもちろん、まるで高級ホテルのような居住スペースで贅沢に過ごすこともできます。
バスコンについて興味があれば、ぜひフジカーズジャパンのラインナップをご確認ください。
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