必見!キャンプ中に熊と遭遇したときの対処法と襲われないための対策

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必見!キャンプ中に熊と遭遇したときの対処法と襲われないための対策


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自然の中で非日常的な時間を過ごせるのが醍醐味のキャンプですが、自然ならではの危険について把握しておくことも重要です。中でも、熊による被害はときに生死に関わるため、遭遇したときの正しい対処法を知っておきましょう。
今回は、熊の生態や襲われないための対策、万が一襲われたときの対策やグッズについてご紹介します。


熊の生態

熊は、日本に生息する猛獣の中で最大の動物です。北海道に生息するヒグマはオスの体重が150kg~300kg、本州に生息するツキノワグマはオスの体重が70kg~150kgとかなりの巨体とパワーがあります。人が襲われる人身事故の数は年によりバラつきがありますが、少ない年は50件ほど、多い年は140件を超えることもあり、徐々に増えているとされています。2020年は、熊の出没件数が過去5年で最多となっています。

ただし熊は基本的には臆病な性格で、普段は山奥に生息し、人間のことも避けようとします。それなのに近年出没件数が増加傾向にあるのは、人がほどよく手を入れて緩衝地帯となっていたいわゆる「里山」がなくなり、熊の生息圏が人里に近くなったことなどが挙げられます。

熊の身体的な特徴として、嗅覚の鋭さが挙げられます。人間より優れていることはもちろん、犬の嗅覚と比べても約21倍の感度があると言われています。あわせて、熊は聴覚も非常に優れています

また、熊は巨体にも関わらず足が速く俊敏です。時速40kmで走れると言われており、平地はもちろん、山の中でも追いかけられたらまず逃げられないでしょう。


キャンプ中に熊に襲われないための方法


熊との人身事故は山林など熊の生息圏でほとんど発生しており、次いで街中や農地など人間の生活圏での件数が多くなっていますが、キャンプ場での人身事故は稀です。ただし、キャンプ場は熊の生息圏に近くなっているため、絶対に油断はしないようにしましょう。

食料の保管に気をつける

熊は基本的には木の実などを食べますが、動物の死骸や人間の食べ物も食べる雑食です。また嗅覚が非常に優れているため、キャンプ場では食材の保管に十分に気をつけましょう。

具体的には、料理を作って食べ終わったら余ったものや匂いのついた食器をすぐに片付けることが大切です

危険な場所でキャンプをしない

熊が出没する可能性の高い場所へ近づかないことも、襲われないために大切なことです。基本的には整備されたキャンプ場内で行動し、管理の行き届いていない山林には踏み込まないようにします

また、キャンプを計画する際には行こうと思っている地域の熊の出没情報をチェックしましょう。自治体が情報を出していれば、その場所は避けるほうが無難です。

なお、熊は日本の広い地域に分布していますが、九州では生息しておらず、四国では徳島県の剣山を中心とした限られた地域にのみ少数が生息しているとされています。


キャンプ中に熊と遭遇した時の対策

熊も人間を避けようとするため遭遇することは滅多にありませんが、キャンプ中に熊に遭遇する可能性はゼロではありません。万が一遭遇したら、慌てず、落ち着いて行動します。実際に遭遇したら落ち着いて対処はできないのではないかと考えるかもしれませんが、熊の生態を知り、遭遇するかもしれないと考えておくだけでも冷静さは変わると言えます。

遠くで遭遇した場合:ゆっくりと静かに後退

かなり遠くに熊を発見して、熊がどうやらこちらに気づいていないようであれば、物音を立てずに立ち去りましょう。

50mほどの距離で遭遇した場合は、腕を大きく振るなどして熊にこちらの存在を知らせます。この距離だと追いかけられたら逃げられないため、熊のほうに逃げてもらいます。岩や倒木があれば、登って姿を大きく見せることも有効です。その後、熊から目を離さず、ゆっくりと後退します

近くで遭遇した場合:大声を出さずにゆっくり後退

20m以内などの近い距離で遭遇した場合は、熊がパニックを起こさないよう、とにかく大声を出さないことが重要です走って逃げるものに対し追ってくる習性があるため、走ってもいけません。熊から目線をそらさず、ゆっくりと歩いて後退しましょう。山林であれば、熊が突進してこないよう、熊との間に木を挟むようにします。

熊がこちらの姿を認識しつつ近づいてくる場合は、腕を大きく振るなどして姿を大きく見せ、大声は出さずに穏やかに声掛けをします。

滅多にないですが、それでも熊が接近をやめず、逃げ場所がなさそうであれば、威嚇に切り変えます。具体的には、できるだけ高い位置取りをして姿を大きく見せ、大声を出し、ものを使って大きな音を出します。そして、後にご紹介する熊よけスプレーがあれば噴射の準備をします。なければ、木の棒など武器になりそうなものを拾います。

突進された場合:熊スプレーを噴射する

近距離で遭遇し、万が一突進された場合は、熊よけスプレーを鼻先に噴射します。激臭により、熊を撃退する可能性が高まります。木の棒などの武器も、ないよりはあったほうが生存確率を高めます。

熊よけスプレーを持っていない場合は、防御態勢を取ります。具体的には両腕で頭を抱えるようにして頭部を守り、うつ伏せになって腹部を守ります。多くのケースではリュックを背負っているので、リュックがプロテクター代わりになります。

熊の突進には威嚇と攻撃の2パターンがあり、威嚇の場合は途中で止まって後退します。とにかく焦って背中を向けることはせず、落ち着いて行動を見ることが大切です。


熊対策グッズ


熊に遭遇しないため、あるいは遭遇した場合に撃退するためには以下のようなグッズを揃えておきましょう。

獣よけ線香

熊を始め、イノシシなど嗅覚が鋭い獣に対して効果のある線香です。通常の線香に獣が嫌うトウガラシの成分を含めており、蚊などの虫よけと同じ感覚で使えます。通常の線香よりも煙が多く出るので、キャンプではテントから少し離れたところで焚くのがおすすめです

熊鈴

遠くまで響く高い音を鳴らし、熊などの獣に人間の存在を知らせるための鈴です。アウトドアショップで販売されており、普段は鳴らないようにストッパーをつけられるタイプもあります。なお熊鈴も絶対に熊よけになるわけではないため、山林に入る際は常に周りへの警戒を怠らないようにしましょう。

人間の存在を知らせる方法としては、他にも複数人での談笑、ラジオ、音楽プレーヤー、声出しなどが挙げられます。どれも絶対の対策ではありませんが、特に人の声は効果があるとする意見もあります。

なお、熊鈴やラジオは一定の効果が見込める一方で、人間側も周囲の音が聞きづらくなります。また、見通しの悪い山林の中や薄暗い時間帯、沢沿いの水の音、雨の音でも周囲の状況把握が難しくなり、熊・人間がお互いに存在を感知しづらくなります。音を出す際は、周りの音にもよく注意するようにしましょう。

熊よけスプレー

万が一熊に襲われた際に、噴射して撃退するためのスプレーです。スプレーには濃縮されたトウガラシのエキスが入っており、激臭と皮膚・粘膜への強い刺激により熊を撃退できる可能性が高まります。噴射距離は製品によっても変わりますが、およそ5m~10m程度です確実に頭部に当てたほうが撃退の確率が高まるため、冷静に状況を見ることができれば、5m以内まで近づけてから噴射しましょう。

なお、熊よけスプレーは人間にとっても害があります。皮膚がただれたり、場合によっては失明する危険性もあるため、人に向かっての噴射は絶対にやめましょう


熊対策した上でキャンプを楽しもう

自然の近くにあるキャンプ場は熊と遭遇する危険性と隣合わせですが、しっかり対策しておけば被害を受ける可能性をグッと下げることができます。熊の生態についてきちんと把握した上で、自然の中で過ごすキャンプを楽しみましょう。





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