キャンピングカーにポータブル電源は必要?用途や注意点

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キャンピングカーにポータブル電源は必要?用途や注意点


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キャンピングカーの車中泊では、どのように電源を確保するかがとても重要です。自宅のようには電気を使えないため、旅行中はいつも電源確保について考えているオーナーがほとんどです。

車中泊で電源を確保するための主な方法には、外部電源、サブバッテリー、そしてポータブル電源の3つがあります。その中でも、大半のキャンピングカーオーナーが利用しているのがポータブル電源です。

今回の記事では、「キャンピングカーとポータブル電源」をテーマに解説します。
キャンピングカーで電源を使うシーン、家電製品のバッテリー容量、使用時の注意点などについて紹介しているので、ぜひ参考にして下さいね。


キャンピングカーのポータブル電源とは?

「ポータブル電源」は、様々な家電製品に電気を供給するための装置です。
キャンピングカーに搭載しているスマホやカメラ、冷蔵庫やテレビなど、ほとんどの家電製品はこのポータブル電源で動かします。

他の電化製品に電気を供給できるという意味では、ポータブル電源はモバイルバッテリーとも似ています。
ですが、モバイルバッテリーは携帯できることを目的にしているので、軽量でコンパクトです。
対して、ポータブル電源はもっと大型の家電製品でも動かすことができますですが、種類によってはかなり重たく、大きいものが多いのが特徴です。


【1】ポータブル電源 用途とバッテリー容量の目安とは?

ポータブル電源には数多くの種類があるため、選ぶ際には様々なポイントをチェックする必要があります。
その中でも特に重要になるのが、「バッテリー容量」です。

ここでは、キャンピングカーで電気を使う用途と、そのために必要なバッテリー容量の目安を解説します。
キャンピングカーでの車中泊で実現したいことと、ぜひ照らし合わせてみて下さいね。

〈1〉500Whはスマホやカメラ

500Wh前後のポータブル電源は、主にスマートフォンやデジタルカメラなどが中心です。車中泊というよりは、ピクニック程度の外出におすすめです。

【主な家電製品】
スマートフォン・タブレット・ノートPC・デジタルカメラ・電気毛布など

〈2〉700Whは小型家電

700Wh前後のポータブル電源になると、小型冷蔵庫や炊飯器といった調理用の家電製品も使えるようになります。
車中泊をするなら700Wh以上がおすすめです。

【主な家電製品】
小型冷蔵庫・炊飯器・エアコン・コーヒーメーカーなど

〈3〉1,000WhはIH卓上コンロや電気ポット

近年では、1,000Wh以上のポータブル電源を選ぶ人が一般的です。
IH卓上コンロのような家電製品を使えるので、車内で調理をしながら中長期の旅をしたいと考えている人におすすめです。また、子どもやペットと一緒に車中泊をするのであれば、1,000Wh以上がよいでしょう。
一部の美容関連の家電製品も使えるので、より快適に過ごせます。

【主な家電製品】
IH卓上コンロ・電気ポット・こたつ・掃除機・ドライヤーなど

また、電力を使用量を抑えながら数日間使えるので、災害対策目的として車や自宅に備えている人も増えています
デメリットは、大きくて重いことです。持ち運びもかなり不便になるので、注意しましょう。


【2】ポータブル電源 使用・保管の注意点

ポータブル電源 使用・保管の注意点使い勝手がよいため、車中泊だけではなく、災害時の電源としても注目され始めているポータブル電源。ですが、もちろん注意点やデメリットもあります
使い方を誤ると火災や事故といった大きな事故が起こりやすいので、必ずチェックしておきましょう。

〈1〉使用可能温度に注意する

ポータブル電源は、周囲の温度に非常に影響されやすい製品です。使われているリチウムイオンバッテリーが原因です。
そのため、ポータブル電源にはどの製品にも「使用可能温度(保管温度)」が定められています。この温度以外で使用・保管すると、異常発熱を起こして火災などが起きる危険性が高くなります。

また、ポータブル電源は、高温だけではなく低温の環境でも異常発熱が起こりやすくなります。
使用可能温度は-10~40℃前後が多いのですが、製品ごとに異なります。購入する際に必ず確認しましょう。

高温・低温・多湿が苦手なので、「人間と似た環境がよい」と覚えている人もいます。

〈2〉充電してから長期間保管する

ポータブル電源は、長期間保管する前に必ず充電しましょう。充電量が0%のまま長期間保管すると、リチウムイオン電池の劣化を早める原因になってしまいます。

バッテリーの理想的な充電量は、製品によって異なります。50〜80%程度がベストで、100%の満充電はあまり推奨されないことが一般的です。
ですが、製品によっては100%を推奨しているものもあるので、要注意です。

〈3〉長期間保管中も1ヶ月に1度使う

ポータブル電源は、キャンピングカーでの旅行以外に、自宅に災害対策用として備えている人も増えてきています。
そこで、できれば1ヶ月に1度ポータブル電源を使ってみることをおすすめします。

ポータブル電源は、半年ほどで約20%が自然放電されます。充電量が0%になると緊急時に使えません。また、電池が劣化しやすくなります。
そのため、1ヶ月に1度動かし、きちんと充電できるか、他の機器に電気を供給できるかなどを確認してみましょう。

また、普段から慣れておくことで、非常時にも落ち着いて使うことができるでしょう。


【3】ポータブル電源は充電方法と時間をチェックして買おう

ポータブル電源は、「充電方法」と「充電の所要時間」を確認して購入することをおすすめします。

【充電方法】
(1)AC電源(コンセント)からの充電
最も速く充電できます。一般的なポータブル電源は、主にこのAC電源が定番です。RVパークでも自宅と同様の100V充電ができるところが増えており、困ることはないでしょう。

(2)シガーソケット
製品によって異なりますが、AC電源よりも時間がかかることが一般的です。2倍近くかかることもあるので、購入の際にはよくチェックして下さい。

(3)ソーラーパネル
電源のない場所での充電に、とても重宝します。天候によってかなり効率に差が出るのがデメリットですが、災害対策用として備えておくのもおすすめです。

【所要時間】
充電時間は、どのバッテリー容量も「自宅のコンセントからのAC充電で4~8時間」が一般的です。
約2~3時間で充電完了する「急速充電」がメリットの製品もあるので、効率よく済ませたい人におすすめです。


まとめ:キャンピングカーのポータブル電源 長期間保管には要注意!

様々な家電製品に電気を供給できるポータブル電源は、キャンピングカーでの車中泊には欠かせない装置の一つです。
また、近年は災害対策用として自宅で保管している人も増えています。

メリットの多いポータブル電源ですが、スムーズに使うためには二つ注意点があります。
一つは、暑さ・寒さ・湿気の多い環境に置かないことです。ポータブル電源にとって、暑さと寒さはどちらも大敵なので、故障の原因になりかねません。

もう一つは、長期間保管の前にはよく充電しておくことです。製品によって適度な充電量は異なるので、よく確認しておくことをおすすめします。

そうすることで、ポータブル電源の寿命はぐんと伸びます。安いものではないので、こういった日々のお手入れをぜひ心がけておきましょう。

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