知らないと危険!キャンピングカーで高速道路を走るときのルール

キャンピングカーコラム

知らないと危険!キャンピングカーで高速道路を走るときのルール


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キャンピングカーに乗って遠出を楽しむとなると、高速道路を利用する機会が多くなります。高速道路には一般道とは違うルールがある他、キャンピングカーならではの注意点もあるので、事前に把握しておくことが大切です。今回は、高速道路のルールや料金についてご紹介します。


高速道路におけるシートベルトのルール

キャンピングカーに限らず、高速道路では一般道以上に安全運転を心がける必要があります。注意しなければならないポイントの1つが、シートベルト着用に関するルールです。

法律上、後部座席もシートベルト着用の義務あり

運転席や助手席はもちろん、道路交通法の定めにより、車の走行中は後部座席でもシートベルト着用の義務があります。以前は運転席と助手席だけでしたが、2008年6月1日から後部座席でもシートベルトを着用するよう義務化されました。後部座席でのシートベルト着用は、同乗者の安全を確保する上で重要だとされています。

警察庁とJAFが合同で行った2019年の調査によると、一般道におけるシートベルトの着用率は運転席で98.8%、助手席で95.9%、後部座席で39.2%だったとのことです。後部座席の着用率は2002年以降過去最高ですが、依然として低いことが伺えます。

高速道路においては、運転席が99.6%、助手席が98.3%、後部座席が74.1%と一般道に比べるとどの座席でも着用率が上がっています。

どの座席でもシートベルトを着用しなければならない点は一般車でもキャンピングカーでも同じですが、大型のキャンピングカーであるキャブコンタイプだと車内が広々としており、シートベルトを着けずに過ごしたくなるかもしれません。走行中はきちんとシートベルトを着用し、目的地に着いてから車内で楽しく過ごすようにしましょう。

参照:JAF

一般道と違い、未着用が見つかると1点減点

シートベルト着用の義務はどの道路でも変わりませんが、一般道では口頭による注意を受けるだけで終わる一方、高速道路では基礎点数1点が行政処分されます。なお、罰金はありません。高速道路を走るときは特に後方にも目を向け、子どもがしっかり着けているかどうかなどを確認するようにしましょう。


高速料金について


家から遠い場所へ出かけることの多いキャンピングカーでは、高速道路の利用料金がそれなりに高額になることもあります。出かける前に料金を調べておくことで、旅行の費用を事前に計算できます。日本の高速道路の管理はNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3つの組織が担当しているため、住んでいる地域や目的地に合わせて以下にご紹介するサイトが利用できます。なお、8ナンバーを取得しているキャンピングカーの高速道路料金は普通自動車と同様です

NEXCO東日本「ドラぷら」

北海道エリア、東北エリア、関東エリア、新潟周辺エリアの高速道路はNEXCO東日本の管轄区域です。このエリアの料金は、NEXCO東日本のWebサイト「ドラぷら」から調べられます。

ドラぷら

ルート検索のページでは、日本のどのエリアにあるICからもルートを検索できます。

NEXCO中日本「ドライバーズサイト」

東海エリア、信越エリア、北陸エリアの高速道路はNEXCO中日本の管轄区域です。このエリアの料金は、NEXCO中日本のWebサイト「ドライバーズサイト」から調べられます。

ドライバーズサイト

こちらのサイトでも、ルート検索ページでは日本のどの地域からのルートでも検索できます。

NEXCO西日本

関西エリア、中国エリア、四国エリア、九州・沖縄エリアの高速道路はNEXCO西日本の管轄区域です。このエリアの料金はNEXCO西日本のWebサイトから調べられます。

NEXCO西日本

ルート検索については、同じようにどの地域のICからのルートも検索できます。

ETCについて

高速道路を走行する際に便利なのが、ETCです。専用の機器を車に取り付け、ETCカードを使用すれば、支払いを自動で行い料金所を停止なしで通過できるようになります

ETCで割引されるもの

ETCを使用して高速道路を利用すると、条件によってはさまざまな割引が受けられます

キャンピングカーで大きく関係があるのは、土日と祝日に地方へ出かけると30%の割引となる休日割引です。利用ルートによっては大きな金額となるため、キャンピングカーで休日に出かけることが多い場合はETCの導入を検討してみましょう。

※(2020年5月11日現在)「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を図るための取組み」として、2020年4月29日~2020年5月31日まで、休日割引が適用除外となっています。

ETCカードの3つの種類

高速道路で利用できるETCカードには、主に3種類あります。

1つは、クレジットカード会社が発行しているETCクレジットカードです。クレジットカード一体型と、ETC専用カードの2種類に分かれます。一体型は高速道路以外でもクレジットカードとして使用できる一方、ETC専用カードは高速道路での料金支払いにのみ使用します。

もう1つは、NEXCO東日本などが共同で発行しているETCパーソナルカードです。クレジットカード機能は持たず、毎月の利用料は銀行口座からの引き落としで支払います。

最後の1つは、企業向けに発行されているETCコーポレートカードです。営業に関する用途で高速道路を頻繁に利用する際に、企業向けの割引が適用されます。


高速道路の運転時に気をつけるべきルール

高速道路を走るときには、上記にてご紹介したシートベルト着用以外にもいくつかのルートがあります。

最高速度・最低速度の厳守

高速道路では最高速度を遵守しなければなりませんが、最低速度についても気をつける必要があります

高速道路の法定最高速度は、100km/hです。道路によっては、80km/hや70km/hなどの制限速度が設けられている場合があるので、道路標識などをよく確認して走行しましょう。

なお、キャンピングカーの多くは車高が高くなったり家具を積み込んだりして車重が重く、重心が高くなっているため、高速道路では走行が不安定になりがちです法定速度100km/hの場所でも80km/hで走るなどゆっくりを意識することが大切です

また、最低速度は50km/hとなっています。高速道路では多くの車が速いスピードで走っているため、遅すぎても危険です。道路状況により最低速度も変わるため、道路標識などは常に確認しましょう。

駐停車は禁止

高速道路では路肩が広く作られていますが、原則として駐停車は禁止されています

なお、追突など危険防止のためにやむを得ない場合は停車可能です。また、車の故障により安全に走行できないと判断した場合や、料金の支払い待ちの場合でも停車は許可されています。いずれの場合も、周囲の状況には常に警戒するようにしましょう

故障により停車する場合は、50m以上後方付近に三角表示板を立てることが義務付けられています。ただし三角表示板は発煙筒と違って標準装備ではないため、高速道路を走るドライバーは自身で購入しておく必要があります

路肩通行をしない

やむを得ない場合の路肩停車は許可されていますが、路肩を走行することは禁止されています。やむを得ず停車したい車があったとき、停車の妨げになる可能性があるためです。

また、救急車や消防車などの緊急車両が路肩を走行することがあります。普通の車が走行するとやはり妨げになってしまうため、決められた車線の走行を厳守することが大切です

追い越し車線は追い越しの用途でのみ走行する

高速道路の一番右の車線は、追い越し車線として設定されています。追い越し車線は走行車線でゆっくり走っている車があった場合に追い越すために走りますが、追い越した後も追い越し車線を走行し続けると通行帯違反となります。走行車線へ戻ることができる場合は、必ず戻りましょう。

なお、走行車線を走っているとき、他の車に追い越されている最中に速度を上げることも違反となるため注意しましょう

キャンピングカーで高速道路を走るときは落ち着いてゆっくり走ることが原則となるため、よほど遅い車が前を走っているケースなどを除いて、追い越し車線はできるだけ使用しないのがベターです。


高速道路では特に安全に気をつける

目的地まで短時間でアクセスできる高速道路は便利ですが、みんなが安全に利用できるためにさまざまなルールが設定されています。キャンピングカーの多くは車重が重く、重心が高くなっているため、さらに注意が必要です。ルールをよく把握し、気持ち良く高速道路を利用しましょう。

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