キャンピングカーのボイラー導入前に知っておきたい!後付け費用・メンテナンス・注意点

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キャンピングカーのボイラー導入前に知っておきたい!後付け費用・メンテナンス・注意点


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キャンピングカーで温水を使いたい場合、ボイラー設備の設置が必要です。一方で、「本当に必要なのか?」「後付けは可能なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

ボイラーは必須ではありませんが、導入すれば車中泊の快適性が大きく向上します。特に長期の旅や災害時の備えを考える方には、有力な選択肢です。

本記事では、キャンピングカーにボイラーを後付けする場合の費用やメンテナンス方法、注意点について紹介します。


キャンピングカーにボイラーを付ける必要性とメリット

キャンピングカーに設置できる設備の1つにシャワーがあります。しかし、日本でキャンピングカーを購入する場合、シャワー設備がない商品を選択するケースも珍しくありません。
キャンピングカーにシャワーを設置すると「スペースを圧迫する」「管理が大変」といったデメリットがあります。また、日本は安価で利用できる入浴施設がたくさんあり、気軽に利用できるのも、シャワーを必要としない方が多い理由です。

しかし、その一方でシャワーを設置すると、どのような場所でも入浴ができる、災害時に役立つといったメリットがあります。特に、道の駅やRVパーク以外の場所で車中泊をすることが多い場合は、シャワー設備を導入することで快適性が増すでしょう。


キャンピングカーに後付けでボイラーを設置する方法

キャンピングカーには後付けでボイラーを設置できます。主に以下の3タイプがあり、それぞれに特徴があります。

ガスボイラー

ガスボイラーとは、文字通りガスを熱源としてお湯を沸かすボイラーです。プロパンガスを車に積み込んで使うタイプの他、携帯用のガスOD缶を利用するポータブルガスボイラーがあります。

ガスボイラーのメリットは、電力を消費せず温水を作れる点です。キャンピングカーでは、電気はとても大切です。RVパークや設備が整ったキャンプ場ではコンセントが使用できますが、シャワー設備を必要とする場所では外部電源が確保できないケースもあります。
バッテリーを消耗せずにお湯を沸かせるガスボイラーがあれば重宝するでしょう。

しかし、その一方でガスボイラーはガスの充填が必要、プロパンガスを搭載するなら4年に1回点検が必要などの注意点もあります。また、ポータブルガスボイラー取り外しが可能ですが、一度にわかせるお湯に限りがあるのがデメリットです。

電気温水器を使う方法

電気温水器は、その名の通り電力を利用してお湯を作る方式です。貯湯式の場合はできたお湯をためておけるので、複数人でシャワーを使えるメリットがあります。また、バッテリーを動かす燃料はガソリンなので比較的入手しやすいのもメリットです。

しかし、電気を使う分キャンピングカーに搭載されているほかの家電が使えなくなる可能性があります。また、バッテリー音が大きい場合は深夜はお湯を沸かせないこともあるでしょう。

ヒートエクスチェンジャーを利用する

ヒートエクスチェンジャーとは、エンジンの冷却水と熱交換してお湯を作る方法です。走行中にエンジンの熱を利用してお湯を沸かします。別途ボイラーを設置する必要もないので、余計なスペースも取りません。軽キャンパーのような居住スペースが小さいところでも、設置できるのがメリットです。

しかし、ヒートエクスチェンジャーでお湯を沸かす方法は、エンジンをかけているときしか利用できません。エンジンを停止した直後から、お湯は冷めていきます。特に、冬場は外気温が低いのでエンジン停止後すぐに使わないとすぐに水になってしまうでしょう。

また、長期間アイドリングしてお湯を沸かす方法は、場所によってはマナー違反です。便利ですが、お湯を使えるタイミングが限られている点には注意が必要です。


キャンピングカーに後付けするボイラーを決めるポイント

ここでは、キャンピングカーに後付けするボイラーを決めるポイントを紹介します。ボイラー選びに悩んでいる方は、参考にしてください。

お湯を使う時間と量

ボイラーを選ぶ際は、まずお湯を使う時間と量を確認してください。たくさんのお湯を時間問わず使いたい、電気のない場所でもお湯を使いたい場合は、ガスボイラーが最も適しています。

ガスボイラーは一般的な住宅でも用いられています。ガスが最も火力が強く、短期間で大量のお湯が沸かせるので、3人以上の乗員がシャワーを浴びる、朝や昼などにお湯を使いたいといった場合はガスボイラーを選びましょう。

一方で、メンテナンスと取り扱いの注意点が伴います。また、電気式は手軽ですが、バッテリーに負荷がかかるため、外部電源との併用が望ましいです。

キャンピングカーの空きスペース

キャブコンや広めのバンコンなどスペースに余裕がある場合は、ガスや電気の給湯器を設置しても居住性に問題はありません。しかし、軽キャンパーの場合は、バッテリーやプロパンガスを搭載する余裕がない場合もあるでしょう。そのようなケースでは、ヒートエクスチェンジャーの利用がおすすめです。

お湯を使える時間が限られるデメリットはありますが、バッテリーに場所を取られることなくお湯が作れるのは大きなメリットです。


キャンピングカーにボイラーを後付けする際の注意点

最後に、キャンピングカーにボイラーを後付けする際の注意点を紹介します。

家庭と同じ感覚でお湯は使えない

家庭の給湯器は水道に直結しているので、使いたいときに使いたいだけお湯が使用できます。しかし、キャンピングカーは給水タンクにお湯をためているので、使える量が限られている点に注意しましょう。
シャワーを浴びるには、1人20Lのお湯を使います。例えば給湯タンクが40Lだった場合、シャワーを浴びれるのは2人が限度です。

プロパンガスはメンテナンスが必要

プロパンガスを利用した給湯ボイラーは最も家庭用の給湯器に近い感覚で利用できますが、4年に1度の点検が必要です。また、プロバンガスをいれる容器が破損しないように定期点検も必要です。
メンテナンスが面倒なので、「シャワーを使うのは年に1度くらい」程度ならば、ガス以外のものを利用したほうがメンテナンスが簡単です。

下記の記事では、キャンピングカーにシャワーを設置する必要性やおすすめのシャワー付きキャンピングカーを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
徹底分析!キャンピングカーにシャワーは必要か?


まとめ

キャンピングカーにボイラーを後付けすれば、どこでも温かいシャワーが使えるようになり、快適性が大きく向上します。ただし、使用できる湯量には限りがあり、燃料や電力、排水処理にも配慮が必要です。

用途や旅のスタイルによって適した方式は異なります。長期利用や複数人での使用が多い場合はガス式、外部電源のある場所を前提とするなら電気式、使用頻度が少なくスペースが限られているならヒートエクスチェンジャーが現実的でしょう。

キャンピングカーにボイラーを導入するなら、自分に合った選択をすることで、旅先での快適性が一層向上します。

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