トヨタ コースターキャンピングカーの買取相場と高価買取のポイントを解説
公開日:2025年2月14日- カテゴリー:
目次
トヨタ コースターを改造したキャンピングカーは「バスコン」とも呼ばれ、居住スペースの快適性が特徴です。別名「キャンピングカーの頂点」といわれることもあり、キャンパーには人気があります。
そのため、トヨタコースターを改造したキャンピングカーは新品だけでなく中古でも一定の需要があり、高価買取が期待できるケースもあります。
本記事では、トヨタ コースターをベースとしたキャンピングカーの買取相場と高価買取のポイントを紹介します。
トヨタコースターをベースとしたキャンピングカーの特徴
トヨタコースターは、1969年から販売されている歴史の長い小型マイクロバスです。少人数の送迎に適しており、「貸し切りバス」や「送迎バス」として多くの場所で利用されてきました。
トヨタコースターをベースとしたキャンピングカーは「バスコン」と呼ばれ、「キャンピングカーの頂点」といわれています。ワンボックスカーをベースにした「バンコン」やトラックの荷台に専用のシェルを乗せた「キャブコン」よりサイズが大きく、居住スペースの快適性や乗り心地のよさが最大の特徴です。
トヨタコースターの定員は26人ですが、キャンピングカーに改造した場合は定員が10名以下になることも多いです。定員が10名以下ならば準中型免許で運転できます。なお、2007年6月1日以前に免許を取得しているならば、普通自動車免許で8トンまでの中型自動車の運転が可能です。
参照:~平成19年6月2日から施行~中型免許制度に関するQ&A|公益社団法人全日本トラック協会
下記の記事で、バスコンに必要な免許について詳しく解説しているので、こちらもご覧ください。
大型バスのキャンピングカーは普通免許で運転できる?バスコンの魅力・人気な理由もご紹介
トヨタコースターをベースとしたキャンピングカーの中古市場は?
トヨタコースターをベースとしたキャンピングカーの売却を検討している方の中には、「中古のキャンピングカーに需要はあるのか」と悩む方もいるでしょう。
ここでは、キャンピングカーの中古市場について解説します。
キャンピングカーの価値は下落しにくい
キャンピングカーの価値は一般車に比べて下落しにくい傾向があります。特に、トヨタコースターをベースにしたキャンピングカーは新車で購入した場合、1000万円を超える製品も珍しくありません。
そのため、「新車は無理なので、中古車でバスコンがほしい」と考えている方も多いのです。
購入してある程度時間がたったキャンピングカーでも、状態が良ければ新車で購入したときの半額以上の値段で売却できる可能性もあります。また、中古のキャンピングカーの中でも人気の年式があり、車の状態によっては1000万円以上の値段で買取してもらえる場合もあるでしょう。
トヨタコースターをベースとしたキャンピングカーが不要になったら、まずは査定に出してみましょう。
関連記事:実は高い買い物ではない?キャンピングカーの資産価値について
キャンピングカーの需要も増加している
近年のキャンプブームによって、キャンピングカーの需要も増加しています。その一方で、キャンピングカーを製造できるビルダーの数は需要に対してコンスタントに供給できるほど増えていません。また、年間に製造できるキャンピングカーの台数も限られています。
そのため、「できるだけ早くキャンピングカーがほしい」と考えている方の中には、中古市場に目を向ける方もいるでしょう。
トヨタ コースターキャンピングカーの買取相場の一例
トヨタコースターをベースとしたキャンピングカーの買取相場の一例は、以下のとおりです。
表を見ればわかりますが、年式が新しく設備が整っている車種ほど買取相場が高くなる傾向があります。
バスコンはキャンピングカーの中で最も大型であり、免許を取った年代によっては準中型免許も必要です。その一方で、居住空間の快適性は高く、大勢でキャンプしたい場合も適しています。
また、バンコンやキャブコン、軽キャンパーと比べると流通量が少ないため、需要の高さに対して供給が少なければ高値が付きやすくなるかもしれません。
ビルダー | 車名 | 年式 | 高値買取のポイント | 買取相場 |
ナッツRV | ボーダーバンクス | 2022 | ハイパーエボリューション・フェイスP | 1500万円~ |
ナッツRV | ボーダーバンクス | 2017 | エアコン・FFヒーター・1500Wインバーター付き | 700万円~ |
RVランド | ランドホーム | 2016 | エアコン・ソーラーパネル付き | 750万円~ |
トイファクトリー | セブンシーズ | 2022 | エアコン・床暖房・ソーラーパネル付き | 1300万円~ |
トヨタ コースターの査定ポイントと高値買取のポイント
トヨタ コースターをベースとしたキャンピングカーを査定に出すと、以下のようなポイントがチェックされます。
- 購入費用
- 車両の年式
- 走行距離
- 車内設備の状態やランク
- 売却するまでのオーナーの数
トヨタ コースターをベースとしたキャンピングカーは、年数や装備によって資産価値が異なります。年式が新しいほど査定額が高くなりやすいのは、一般的な自動車と同じです。
一方、居住設備のランクや状態はキャンピングカー特有の査定ポイントです。そして、キャンピングカーの居住設備ランクは、一般車の内装設備と比べて、価格を大きく左右する可能性があるでしょう。ランクが上の設備ほど値段は高めです。また、エアコンや排水・給水設備などオプション設備をたくさんつけた車両ほど値段は高くなります。
以下のようなキャンピングカーは査定額が高くなりやすいでしょう。
- 設備のランクが高くオプションが豊富についている
- 車体の年式が新しい
- エンジンをはじめとした部品がきれい
- 設備がきれいにメンテナンスされている、使用感が少ない
一方、以下のような状態だと査定が下がる可能性があります。
- 設備が古かったり手入れが行き届いていない
- 設備に取れない臭いや落ちない汚れがついている
キャンピングカーの居住空間は、一般的な家と同様です。ベッドやキッチン、トイレなどの設備が古びていたり手入れが行き届いていなかったりすると、査定額が低くなりがちです。
また、冷蔵庫、電子レンジなどの家電は寿命が10年前後であり、年式が古い家電は使用感が少なくてもリセールする際には取り換えが必要です。これも、査定額に影響します。
さらに、キャンピングカーは長期間使用せず停車しっぱなしになっている事例も多く、放置している間に設備が劣化した例もあります。
将来売却を考えているならば、キャンピングカーは定期的に運転する、掃除をする等のメンテナンスをしておきましょう。
トヨタ コースターをベースとしたキャンピングカーの査定額をアップしてもらうには?
ここでは、トヨタ コースターベースのキャンピングカーの査定額をアップしてもらうコツを2つ紹介します。キャンピングカーだけでなく一般的な自動車を売却したい場合も参考になるはずです。
キャンピングカーの使用予定がなくなったらすぐに売却する
自動車は、長い間運転していないとエンジンがかからなくなるなど、トラブルが発生しやすくなります。バスコンは普段使いが難しいキャンピングカーなので、「1年に1度使用するかどうか」といったケースもあるでしょう。
そのため、エンジンなどの部品だけでなく、内部の設備もメンテナンスしなければ早々に劣化してカビが生えたり腐食したりする恐れもあります。
なので、キャンピングカーは、不要になったら早めに査定に出してください。先述したように、年式が新しいほど資産価値が高く、高値が付きやすい傾向があります。
また、長期間使わない場合は定期的なお手入れが不可欠です。最低でも1ヵ月に1度程度は車を運転し、設備を掃除し、車内の空気を入れ替えれば、資産価値が下がりにくくなります。
査定は実績豊富な業者を探して依頼する
キャンピングカーを買取してくれる業者には、以下のようなものがあります。
- キャンピングカーを専門に売買している業者
- キャンピングカーの買取実績が豊富な中古車販売業者
- 一般的な中古車販売業者
トヨタ コースターをベースとしたキャンピングカーの売却を決めたら、専門業者や買取実績が豊富な業者を探してください。最良なのは、バスコンを多く買取している業者です。買取実績が豊富な業者なら、正確な査定額を出してくれるでしょう。
キャンピングカーは遠方の業者でも買取してくれる可能性が高いので、インターネットを利用して全国の業者を探してください。
また、買取だけでなく販売も行う業者は販売ルートが確立されているため、査定額も高めになる傾向があります。
まとめ
トヨタ コースターをベースとしたキャンピングカーは、中古でも一定の需要があります。ただし、内装やエンジン部品などが劣化していれば一気に資産価値が下がるため、「もう乗らない」となったら早めに査定を依頼しましょう。
- 前の記事:
- « グランドハイエースのキャンピングカーの特徴とメリット