キャンピングカーの横転事故はなぜ起きる?原因と注意したいポイント

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キャンピングカーの横転事故はなぜ起きる?原因と注意したいポイント


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キャンピングカーの横転事故はなぜ起きる?原因と注意したいポイントキャンピングカーの購入に関心はあっても、横転事故の記事やニュースなどを読むと「やっぱりやめておこう」と不安になってしまう人は多いのではないでしょうか。
特に、大型キャンピングカーは普通車とはかなり形が異なるので、より心配なことも多いですよね。

確かに、キャンピングカーは普通車よりも横転事故が起こりやすい車です。ですが、その原因ははっきりわかっていますし、対策することもできます

今回の記事では、「キャンピングカーの横転事故」をテーマに解説します。
キャンピングカーは、横転事故の原因を知り、注意ポイントと対策をしっかり行えば、大型車でも安全に運転できます。
不安を感じている人は、まずはぜひ記事に目を通してみて下さいね。


【1】キャンピングカーの横転事故はなぜ起こる?

最初に、キャンピングカーの横転事故が起こる「原因」について解説します。

サイズが大きく安定しづらい

キャンピングカーは一般的な普通車に比べて車高が高く、重量もあります。そのため、運転中にバランスが不安定になりやすく、それが横転事故の最大の原因になっています。
車高2.6mを超える大型キャンピングカーを運転する際は、特に注意が必要です。

また、トラックやバスとは異なり、キャンピングカーは左右に積んでいる荷物の重量が異なっていることが一般的です。
普通車を車中泊仕様にしている場合は問題ありませんが、旅行の際にのみ大型車を運転する場合は、特に注意して運転するようにしましょう。

大型のキャンピングカーは同乗者が多いため、万が一横転事故が発生した場合は大勢の重傷者が出ます。周囲の車まで巻き込む大惨事にもなりかねないので、注意が必要です。

横風の影響を受けやすい

車高が高いキャンピングカーは横風を受ける面積が広いため、それが横転事故の原因になることがあります。

もちろん、キャンピングカーは重量も大きいので、強風だけで横転することはありません。ですが、急ブレーキをかけて車体がバランスを崩したタイミングで突発的な横風を受けると、横転することはあります。

普通車と同じような運転

大型のキャンピングカーは、普通車に比べてずっとサイズが大きいにもかかわらず、まるで変わらない運転をする人がいます。キャンピングカーの横転事故は、そういった状況で起きていることがほとんどです。

次の段落からは、横転事故の原因になりやすい危険な運転について解説します。どれも難しいことではないので、運転の際には必ず守るようにしましょう。


【2】横転事故を起こしやすい危険な運転は?

キャンピングカーで横転事故を起こしやすい「危険な運転」について解説します。

スピードの出しすぎ

キャンピングカーは、普通車に比べて約2〜3倍もの重さがあります。そのため、ブレーキをかけてから停止するまでの制動距離もその分だけ長くなります。
また、一般道路ではゆっくり走っていても、高速道路では周りの車につられて速度を上げてしまう人もいます。その結果、横転事故を起こしてしまうケースが少なくありません。

キャンピングカーのスピードは、80km/hほどに抑えて運転しましょう。そして、前の車との車間距離も十分取ることをおすすめします。

急ブレーキ

急ブレーキは、キャンピングカーの横転事故が起こりやすい大きな原因の一つです。
特に、大型のキャンピングカーは走行中のバランスが安定しにくく、急な運転には適していません。

急ブレーキをかけると車体が急激に前に傾き、そのまま横転してしまうことがあります。車間距離は普段以上に保つようにして下さい。

ムリのある急なハンドル操作

急なハンドル操作も、横転事故の原因になりやすい危険な運転です。
キャンピングカーは、ムリのあるハンドル操作に対応できるように作られていません。勢いよくハンドルを切ると車体がついてゆけずに左右に揺れ、そのまま横転することがあります。

タイヤバースト

タイヤバーストとはタイヤバーストとは、走行中に突然タイヤが破裂することです。キャンピングカーはサイズが大きく、安定感に欠けるため、タイヤバーストが起こると横転してしまう危険性があります。

タイヤバーストが起こる原因は、下記が一般的です。
・空気圧の低下
・タイヤの劣化
・重い荷物を長時間搭載したままにしている

空気圧やタイヤの状態は、専門業者で確認できます。運転する頻度に関係なく劣化するので、定期的にチェックすることをおすすめします。
また、重い荷物もタイヤ劣化の原因になるので、旅行後には車両から降ろしておきましょう。


【3】キャンピングカーの横転事故を防ぐ注意ポイント・対策とは

原因を踏まえたうえで、横転事故を防ぐ注意ポイントや対策を解説します。

急な運転をしない!

キャンピングカーは、運転性能の高い車ではありません。急ブレーキや急なハンドル操作、急発進などには対応しきれず、車体がバランスを崩してしまいます。
横転事故の多くは、こういったムリのある運転が原因で起こっています。「普通車とは全然違う」ということを常に注意しながら運転しましょう。

前の車とは車間距離を取って

重量の大きいキャンピングカーは、急ブレーキ後すぐには停止できません。最悪の場合、前の車に衝突するか、あるいは横転してしまいます。
高速道路や見通しの道路になると、自分もスピードを上げてしまう人が少なくありません。そのため、キャンピングカーの横転事故が非常に起こりやすい場所なのです。

急ブレーキをかけずに済むよう、速度を80km/hほどに抑え、前の車と車間距離を空けて運転しましょう

横風が強いときは一時停車も◎

キャンピングカーは車高があるため、横風の影響を非常に受けやすいデメリットがあります。

強風の場所は、特にスピードを落とした運転をしましょう。海辺の道や橋の上、高速道路などは、横風が起こりやすい場所です。
また、荒れた天候の場合は、一度停車して強風が止むまで待つことをおすすめします。

荷物を積みすぎない

キャンピングカーは、車体と荷物の総重量が重ければ重くなるほど横転事故が起こりやすくなります。
自分の車の「積載可能量」を確認し、それ以上は積まないようにしましょう。積載可能量は車両重量+車両総重量の合計です。細かく計算する場合、そこに同乗者の体重もプラスします。

車内にスペースが空いていると、つい積みたくなる気持ちはよくわかります。ですが、その分運転はしにくくなってしまいます。
荷物は必要なものだけを絞り込むようにしましょう。

荷物はバランスよく均等な重さに載せる

キャンピングカーは、家具や荷物、サイドオーニングなど、車両の片方にしか置かないものをたくさん積んでいるため、重量が左右どちらかに偏りやすい傾向にあります。
重量は、車両内外で左右均等な重さになるように工夫しましょう。

定期的なタイヤのメンテナンスを

キャンピングカーのタイヤは、普通車よりも劣化や摩耗などが起こりやすいので、注意が必要です。

キャンピングカービルダーでは、タイヤ交換の目安を3~4年に一度としているところが一般的です。
運転頻度に関係なく、タイヤは積載量や紫外線などでも劣化してしまいます。出発直前ではなく、定期的なメンテンナンスをしておくことをおすすめします。


まとめ:スピードを落とした運転で横転事故を防ごう

車高が高く、重量が大きいキャンピングカーは、普通車に比べて横転事故が起こりやすい車です。車種やサイズにもよりますが、大きければ大きいほど運転時のバランスが安定しづらくなります。

ですが、横転事故の原因になっている危険な運転は、どれもスピードを落とすだけで簡単に防げるものばかりです。
「今運転しているのはいつもの車じゃない」ということを、いつも忘れないようにして下さい。

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