キャンピングカーは走る別荘たりえるか?設備面から徹底解説

キャンピングカーコラム

キャンピングカーは走る別荘たりえるか?設備面から徹底解説


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キャンピングカーはしばしば、「走る家」や「走る別荘」などと表現されることがあります。実際に、日常生活からしばらく離れて別荘暮らしをしたいと思った場合、キャンピングカーは別荘代わりにすることが可能です。今回は、キャンピングカーが走る別荘だと言える理由を設備面から解説していきます。


キャンピングカーを別荘として使うための設備

別荘に求めるものは人それぞれですが、以下のような設備にこだわることで、1泊や2泊の車中泊ではなく生活が送れるようなキャンピングカーに仕立てることができます。

ベッド

キャンピングカーは車中泊を前提としているため、基本的にはベッドが展開できるようになっています。大型のキャンピングカーになると、ダブルやクイーンサイズのベッドが常設で備えられていることもあります。

キャンピングカーを別荘として使うなら、ベッドの寝心地についてよく吟味しましょう。1泊2泊の車中泊であれば狭いベッドで疲れがあまり取れなくても家に帰ってから旅疲れを取ればいいかもしれませんが、別荘ならしっかり疲れを取りたいところです。小型のキャンピングカーだと縦の長さが不十分だったり、寝返りを上手く打てなかったり、夫婦や家族で寝ると狭かったりするため、大きめのベッドを展開できるモデルを選びましょう。また、車内に持ち込む布団などの寝具が場所を取ることもあるため、そういった荷物がかさばらないよう収納スペースの広さについても要チェックです。

トイレ

別荘で快適に過ごすためには、トイレについてもよく吟味する必要があります。移動中はコンビニを探し、夜はRVパーク(キャンピングカーのための駐車場)や道の駅に停めるから大丈夫という人は強いてトイレを設置する必要はないかもしれませんが、キャンピングカー内にトイレがあったほうがいつでも使用できるので便利です

日本のキャンピングカーでよく使われているのは、カセット式トイレとポータブルトイレです。カセット式トイレは、見た目は普通のトイレと一緒で、排泄物を溜めるボックスがカセット式になっていて外から取り出せるようになっています。ポータブルトイレは災害時にも使用できるようなタイプで、キャンピングカーにカセット式トイレを設置できない場合、マルチルームなどに置いて使います。普段と近い使い心地を追求したい場合は、カセット式トイレが設置できるキャンピングカーを選びましょう

いずれのタイプの場合も、ボックスには専用の薬剤を入れるため臭いは発生しにくく、また処理するときにも薬剤に溶けて不快感をもよおしにくい見た目になっています。別荘として長期間使用する場合は、途中で必ず処理する必要が出てきますが、このときは道の駅などの公衆トイレには捨てずRVパーク等にあるダンプステーションで処理しましょう。

キャンピングカーのトイレについては以下の記事に詳しく記しているので、あわせてご覧ください。
処理も楽々!キャンピングカーのトイレの種類と汚水の処理方法

タンク

キャンピングカーには、トイレやシャワー、キッチンで使用する水を貯めておくタンクを設置できます。大きいタンクを設置できるキャンピングカーほど補給の回数は少なくて済むため、別荘としてのキャンピングカー選びの際は重要なポイントです

どれだけ車内で料理をするかによっても、補給の回数は変わってきます。また、別荘として滞在中はキャンピングカー内でシャワーを浴びるのか、それとも温泉施設を主に利用するのかによっても変わります。

ギャレー

シンクやコンロ周りのキッチン設備のことを、ギャレーと呼びます。キャンピングカーは、中型~大型のタイプであればギャレーがついていることがほとんどで、車内で調理をすることが可能です。オプションで電子レンジや冷蔵庫を取りつければ、料理の幅も広がります。

別荘としてキャンピングカーを使用する場合、食事は主に車内で作るのか、旅先で調達するのかよく考え、ギャレー設備を選択しましょう。

電源設備

キャンピングカーでは、さまざまな電源設備を駆使することで、エンジンを切った状態でも電化製品を使うことができます。キャンピングカーに搭載できる電源設備は、走行中に充電して使用できるサブバッテリー、充電効率がより高いリチウムイオンバッテリー、電子レンジなど大量の電力を使用する機器を動かすためのインバーター、サブバッテリーの供給源として使えるソーラーパネルなどです。

このような設備を整えることで、バッテリー上がりを気にせずに車内で電気を点けることができ、電子レンジで手軽に料理や飲み物を温め、DVD鑑賞などの余暇を過ごし、冷房やヒーターを点けて夏も冬も快適に過ごせるようになります。

冷暖房設備

電源設備を整えることで、エンジンを切った状態でも冷房やヒーターを使えるようになります。キャンピングカー用の冷暖房は、多くの場合オプションでつけることになります。逆に言えば、冬にはキャンピングカーで別荘生活をする予定がない場合は、ヒーターをつけずに費用を抑えることも可能です。

ダイネット

多くのキャンピングカーには、座席とテーブルがセットになったダイネットが備えられています。そのタイプはさまざまで、走行中は畳んで収納しているテーブルを展開するタイプ、常に座席とテーブルが設置されているタイプ、座席が倒れて夜はベッドとして使えるタイプなどがあります。キャンピングカーを別荘として使う場合は、運転中や睡眠時の快適さだけでなく、ゆっくりしている時間の快適さも大切です。車内でどのように過ごしたいかを考え、ダイネットについても注目してみてください


キャンピングカーを別荘として使える人の特徴

上記にてご紹介した設備にこだわることで、キャンピングカーを別荘のように長期間使用することが可能です。ただし、キャンピングカーの設備は整えても、人によっては快適に過ごせないこともあります。

現実を離れて別荘で過ごしたいと考えたとき、どのような過ごし方をしたいか想像することが大切です。リゾート地のようにラグジュアリーな生活を送りたい、コテージのようなシンプルな場所で自然に触れながら生活したいなど、過ごし方にもいろいろあります。

このうち、リゾート地のような生活を送りたいと考えている場合は、キャンピングカーを別荘として使うのは向いていないかもしれません。キャンピングカーはどうしても車がベースであるため、自分であれこれ動く必要があり、積み込める設備や荷物にも限りがあります。そのような環境でもリラックスできる、外出のための準備や日々の片付け、家に戻る際の撤収作業を苦に思わない人は、キャンピングカーでの別荘生活に向いていると言えます。

また、ベッドの寝心地についてもよく考えることが大切です。上記でもご紹介したとおり、ベッドの寝心地は別荘生活の快適さを大きく左右します。普通の旅行でも枕が変わるとあまり眠れないという方は、長期間のキャンピングカー生活では上手く疲れが取れないかもしれません

なお、キャンピングカーは本当の別荘とは違い、1泊程度の小旅行や日帰りのレジャーにも使えるというメリットがあります。別荘のように長期間使える設備を整えておけば、その他の用途にも使えるので、キャンピングカーが活躍する機会も多くなります。総合的に、自身がどのくらい乗り回せるかを考えることが大切です。


キャンピングカーは“リーズナブルな”別荘地

十分な大きさのモデルを選び、生活のための設備を整えれば、キャンピングカーを別荘として使うことは十分に可能です。そればかりか、実際に別荘を購入することと比べると圧倒的にリーズナブルに抑えることができます。キャンピングカーを別荘として使いたい場合は、上記にてご紹介した設備のポイントを参考に、自身にぴったり合うモデルを探してみてください。

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