キャンピングカーのエアコンは家庭用と車載用のどちらがおすすめ?設置方法と共に解説

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キャンピングカーのエアコンは家庭用と車載用のどちらがおすすめ?設置方法と共に解説


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キャンピングカーのエアコンは家庭用と車載用のどちらがおすすめ?設置方法と共に解説
夏場は35℃を超えることが珍しくない現在では、車中泊や旅を快適に過ごすためにキャンピングカーへのエアコン設置は必須です。
一般的な車用のエアコンはエンジンを切ってしまうと使えません。
そのため、キャンピングカーに搭載するエアコンを車載用と家庭用のどちらにするか悩む方も多いでしょう。
本記事では、キャンピングカーにおけるエアコン選びを、最新のトレンドを交えつつわかりやすく解説します。


キャンピングカーに設置できるエアコン3選

キャンピングカーに設置できるエアコン3選

キャンピングカーで使用されるエアコン・クーラーは主に以下の3種類です。

  • 車載用エアコン(DC12VまたはAC100V)
  • 家庭用エアコン(AC100V)
  • ウインドエアコン(窓用クーラー)

この中で多くのキャンピングカーで採用されている製品は、車載用エアコンとウインドエアコンの2つです。
ここでは、それぞれのエアコンの特徴やメリット・デメリットを解説します。

車載用エアコン

従来から使われてきたのが「車載用エアコン」です屋根(ルーフ)に取り付けることから「ルーフエアコン」とも呼ばれる製品もあります
北米仕様・欧州仕様のキャンピングカーに搭載されている車載用エアコンの中には、115V・200V仕様などもありますが、国産のキャンピングカーに搭載されるものは、AC100Vが一般的です。
車載用エアコンは、DC電源で直接稼働できるので走行中も使用できます。
大きなキャンピングカーの場合、真夏は一般的なカーエアコンでは十分に効きにくいこともあります。
そのような場合にサブ機として利用できるのは大きなメリットです。

車載用エアコン(DC12V仕様)の主なメリット・デメリットは以下の通りです。

  • 電圧変換が不要
  • 本体がコンパクト・薄型化のため設置場所を取らない

車載用エアコンは、自動車に搭載されることを想定して開発されている製品です。DC12Vで駆動するモデルであれば、DCからACに変換する装置を使わない分、変換ロスやインバーター自体の消費電力が不要となっている分、省エネで利用できます。

また、超小型や薄型の製品を選べば、軽自動車ベースのキャンピングカーのように居住スペースが限られている車種でも、問題なく利用可能です。

一方、デメリットとしては以下のような点が挙げられます。

  • 外部電源(AC100V)をそのまま使えない製品が多い
  • バッテリーの容量・費用がかさむ

DC12V車載用エアコンの場合、RVパークやオートキャンプ場で提供されるAC100Vの電源では利用できません。エアコンを外部電源で使用したいと考えている方には不向きです。
また、バッテリーで動かす製品の場合は、エアコン稼働時間やバッテリー寿命を考えるとコスト・設計面から考えるとコストが高くなる可能性があります。
特に、リチウムイオンバッテリーを搭載している製品は、DC12V車載用エアコン本体とあわせて100万円を超える場合もあるでしょう。

家庭用エアコン(AC100V仕様)

次に、AC100V仕様の家庭用エアコンをキャンピングカーへ搭載するメリットを紹介します。

  • 冷房能力・機能性が高い
  • 外部電源(AC100V)を利用できる
  • 省エネ性能が高い

車載用のエアコンに比べて家庭用エアコンは、冷房性能や機能性が高い傾向にあります。
製品によっては、除湿・暖房・送風などの機能を備えている製品もあるため、リビングで過ごしているような快適な車内を保てるでしょう。

また、RVパークやオートキャンプ場の外部電源に接続できるのも大きなメリットです。
外部電源を利用できれば、夜間ずっとエアコンを運転できるため、夏場の車中泊や湿度が高い日でも快適に過ごせます。

この他、近年の家庭用エアコンは省エネ性能が向上しています。断熱加工された車体であれば一旦冷やしたあと比較的低い電力で適温を保てる点もメリットです。

一方、デメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 電圧変換をはじめとする電装系の工事が必要な場合もある
  • 室内機・室外機のサイズが大きく居住スペースを圧迫しがち

車の搭載電源がDC12Vであったり、車体側の配線・負荷設計が家庭用AC100V以外の場合は、工事費用がかさみ期間も長くなります。
また、家庭用エアコン・室外機は一般的にサイズが大きいため、車内に設置する際に居住空間を圧迫することも珍しくありません。設置するならば小型や薄型に特化したものが適しています。

なお、家庭用エアコンを設置する際の費用相場は、約90万円前後です。車用のエアコンに比較するとやや低めです。


ハイブリッド構成にも目を向けてみよう

現在は、DC12V車載用エアコンに リチウムイオンバッテリーと太陽光パネルを併用した製品のように、家庭用・車載用の良いとこどりのような製品も増えています。
そのため、キャンピングカーにエアコンを搭載する場合は、以下のようなことを明確にしたうえで、どのような製品が適しているか、ビルダーと相談してみるのがおすすめです。

  • 走行中・停車中などの使用条件
  • サブバッテリー容量
  • キャンピングカーの断熱性能
  • 外部電源利用の可否
  • 居住人数・利用時間

上記のようなことがわかっていれば、ビルダーも車両の電装系・利用スタイル・設置スペース・予算とあわせて適切なアドバイスをしてくれるでしょう。


まとめ:設置するなら専門業者に相談を!

今回は、キャンピングカーに設置されるエアコンについて車載用(DC12V仕様)と「家庭用(AC100V仕様)のメリット・デメリットを紹介しました。
予算だけでなく利用シーンや求める性能によって、どちらがおすすめかは変わってきます。
したがって、設置するエアコンについて迷ったら、ビルダーをはじめとする専門業者に相談するのがおすすめです。
現在は、お店だけでなくキャンピングカーショーのようなイベントやオンラインでもいろいろなところで相談できます。

フジカーズジャパンでも、エアコンについてご相談を承っています。
エアコンについて悩みや不安を抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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