キャンピングカーでもチャイルドシートは必要？製品タイプと取り付け方法
公開日:2023年11月10日- カテゴリー：
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通常車では、法令によって着用が義務付けられているチャイルドシートですが、車両内にソファやベッドのあるキャンピングカーにも必要なのか、迷っている人もいるのではないでしょうか。
結論から申し上げると、キャンピングカーにもチャイルドシートは必要です。
今回の記事では、「キャンピングカーとチャイルドシート」をテーマに解説します。
その必要性、よくあるQ&A、製品タイプの選び方、取り付け方法など、チャイルドシートに関することをまとめています。
些細なことで違反扱いになり、せっかくの旅行が台なしになってしまうのはあまりにももったいないものです。
また、何よりもお子さんの安全のために、ぜひ参考にして下さいね。
【1】キャンピングカーのチャイルドシートは必要？Q&Aで紹介
キャンピングカーでチャイルドシートを使用する必要性や、よくある質問について、Q&A形式で紹介します。
Q&A（1）チャイルドシートはしないと違反？
チャイルドシートの着用は、道路交通法第71条で定められている義務です。6歳未満の子どもを車に乗せて走行する場合は、必ず着用して下さい。
このルールに違反すると、交通違反の点数が1点加算されてしまいます。キャンピングカーでも同様です。
Q&A（2）ベッドに寝かせて走るのはOK？
キャンピングカーのベッドに子どもを寝かせて走行するのは、「NG」です。走行中はシートベルトを着用して座席に座るよう、道路交通法で義務付けられています。
また、走行中のベッドは体が固定されていないため、ちょっとした急停止でも子どもが転げ落ちてしまうことがあり、非常に危険です。
万が一事故が起きた場合、チャイルドシート不使用者の致死率は、適正使用者の約4.6倍というデータもあります。
子どもの命を守るためにも、必ず座席でチャイルドシートを着用しましょう。
参考：子供を守るチャイルドシート（警察庁）
Q&A（3）チャイルドシートはどこに設置すればいい？
チャイルドシートの設置場所は、後部座席が最もおすすめです。
「エアバッグがある助手席でもよいのでは」という人もいるのですが、助手席は自動車事故の際の死亡率が最も高いため、やめておいたほうがよいでしょう。
また、エアバッグは大人の被害をできるだけ最小限に留めるための装置なので、子どもではその衝撃に耐えられないケースがほとんどです。
チャイルドシートは後部座席に設置し、その隣には大人が座るようにして下さい。
【2】キャンピングカーのチャイルドシート 3つの製品タイプ
キャンピングカーで使用するチャイルドシートの製品タイプは、全部で3つあります。ここでは、それぞれの特徴と選び方について解説します。
キャンピングカーのチャイルドシートは「体格」で選ぶ
チャイルドシートには、使用するタイミングの目安となる対象年齢・身長・体重が細かく定義づけられています。
体格に合わないチャイルドシートは、事故の際に子どもを守ってくれません。購入する際には、身長・体重という「体格」にしっかり合うものを選びましょう。
（1）身長70cm以下のベビーシート
- 【体格の目安】
- 対象年齢：新生児～1歳ごろ
- 身長：70cm以下
- 体重：13kg以下
ベビーシートは、乳児専用に作られたチャイルドシートです。小さな子どもの体をすっぽり包み込んでくれる安全性の高さがメリットです。
子どもを寝かせたまま持ち運べることから、「キャリータイプ」とも呼ばれます。
ベビーシートのデメリットは、使用期間がとても短いことです。使用頻度が少ない場合は、レンタルもおすすめです。
（2）身長100cm以下のチャイルドシート
- 【体格の目安】
- 対象年齢：新生児～4歳ごろ
- 身長：100cm以下
- 体重：18kg以下
【タイプ】
チャイルドシートは4年近く使用することになるため、子どもと一緒にキャンピングカー旅行しようと考えている人には必需品です。
回転式・固定式の2タイプがあるので、迷っている場合はぜひ店舗で実際に試してみましょう。
- 回転式
- メリット：座席を動かせるため、乗り降ろししやすい。比較的広いので子どもが過ごしやすい。
- デメリット：サイズが大きく重い。固定式に比べるとかなり高額。
- 固定式
- メリット：コンパクトで軽い。価格が安い。
- デメリット：座席が動かないため乗せ降ろしがしにくく、走行中に様子が見えづらい。
（3）身長140cm以下のジュニアシート
- 【体格の目安】
- 対象年齢：4～12歳ごろ
- 身長：100～140cm以下
- 体重：15～36kg以下
【タイプ】
自動車のシートベルトは、身長140cm以上の体格に合わせて設計されています。そのため、子どもの身長が140cmを超えるまではジュニアシートを敷いて座高を補うことをおすすめします。
近年のジュニアシートは、背もたれやヘッドレストを取り外せるブースターシートが主流です。
- ブースターシート（座面のみ）
- メリット：持ち運びしやすく、取り外しも簡単。価格が安い。
- デメリット：背もたれありのタイプに比べると、安全性は低い。
- 背もたれ、ヘッドレストあり
- メリット：座面・頭部・背中が守られているため、安全性が高い。
- デメリット：価格が高額。
6歳以上になれば、チャイルドシートを着用しなくても法律違反にはなりません。
ですが、安全性の観点から、チャイルドシートを着用しない時期の見極めは「年齢」ではなく「身長が140cmを超えたかどうか」で決めるようにしましょう。
【3】キャンピングカーのチャイルドシート 取り付け方法
キャンピングカーにチャイルドシートを取り付ける方法について解説します。
キャンピングカーに取り付けできるチャイルドシートのタイプは？
チャイルドシートは、取り付け方法によって3タイプに分かれています。ですが、どれもキャンピングカーで使えるわけではないので、注意が必要です。
- 3点式：現在の主流。3点で固定するため、安全性が高い。
- 2点式：以前よりも減っているため、購入時にはよく確認する必要がある。
- ISOFIX（アイソフィックス）式：簡単・安全だが、現時点では使えるキャンピングカーがほとんどない。
自分のキャンピングカーでISOFIX式を使用したいと考えている場合は、できるだけ早い段階でビルダー（キャンピングカー専門業者）に相談しておくことをおすすめします。
キャンピングカーに取り付けする方法とは？
ここでは、最も利用者の多い「3点式チャイルドシート」の取り付け方法について紹介します。
【後ろ向き】
子どもが1歳から1歳半ごろになるまでは、チャイルドシートを後ろ向きに取り付けましょう。
- （1）チャイルドシートを後ろ向きにして、後部座席に置く。シートの前端と座席の背もたれを合わせるようにする。
- （2）シートベルトの腰ベルトがねじれないようにチャイルドシートの上を通し、バックルに差し込む。
- （3）シートベルトの腰ベルトを、チャイルドシートの腰ベルトガイド（通し穴）に通す。
- （4）シートベルトの肩ベルトを引き出し、チャイルドシート背面にある肩ベルトガイドに通す。
- （5）左右に揺らし、固定されているかどうかを確認する。
【前向き】
チャイルドシートを前向きに取り付ける時期は、約1歳半ごろが目安です。
ですが、子どもの体格や製品などによって異なるので、必ずよく確認したうえで切り替えましょう。
- （1）シートベルトの腰ベルトがねじれないように注意しながら、チャイルドシート背面にあるバックスロットに通す。バックルに差し込む。
- （2）チャイルドシート側面にあるロック・オブ・デバイス（LOD）を開き、シートベルトの肩ベルトを挟み込む。
- （3）片方の手でチャイルドシートの座面に体重をかけ、もう一方の手でシートベルトの肩ベルトを強く上に引っぱる。
まとめ：キャンピングカーのチャイルドシートはぜひ取り付ける練習を！
キャンピングカーで使用するチャイルドシートは、年齢・体格の目安で3タイプに分かれています。
どのタイプを着用するかは、必ず「体格」で判断するようにしましょう。体格に合っていないチャイルドシートでは、事故の際に子どもを守ることができません。
また、チャイルドシートを初めて取り付けるときは、意外と手間取ってしまうことがほとんどです。外出で使用する前に、一度試してみることをおすすめします。
インターネット上にはわかりやすい取り付け動画もたくさんあるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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著者情報: 株式会社フジカーズジャパン
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