知れば簡単!キャンピングカーの安全性を高めるタイヤの空気圧

キャンピングカーコラム

知れば簡単!キャンピングカーの安全性を高めるタイヤの空気圧


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キャンピングカーで快適に、そして安全に乗るために重要となるのが、タイヤの空気圧です。
空気圧については「難しくてよく分からない」という方も多いかもしれませんが、どのような点に注意すれば良いかを覚えれば自分でも気をつけてメンテナンスができます

今回は、キャンピングカーの空気圧について詳しくご紹介します。


必要な空気圧を知ろう

キャンピングカーに限らず、自動車の安全な走行に重要となるのがタイヤの空気圧です。
車ごとに適切なタイヤの性能は決まっており、またタイヤごとに適切な空気圧が決まっています。適切な空気圧を保つことで、自動車は安全性を高めることができます。

空気圧が適切な状態でないと、タイヤがパンクなどで突然使えなくなる「バースト」が起こる危険性があります。そのため、空気圧は定期的なメンテナンスが必要となります。

一般車の場合は日常から気をつけることは少なく、点検の際に見てもらうだけという方も多いかもしれません。
一方で、キャンピングカーは元のベース車からさまざまなパーツを架装して作られており、タイヤにかかる負荷が大きいという特徴があります。そのため、安全に乗るためには空気圧についてもよく知っておくことが大切です。また、適切な空気圧は乗り心地の快適さにも影響します。

空気圧が低すぎる場合

空気圧が適切な場合、タイヤは中央部から両ショルダー部まで均等に地面に接地し、車体を支えます。
一方、しばらく空気圧を点検しておらず、空気圧が低下してしまっている場合は、両ショルダーに過負荷がかかる状態となります。この状態で走行を続けると摩耗が早くなり、タイヤの寿命を縮めます。

また、発熱によりタイヤのゴムに負荷がかかり、ヒートセパレーションと呼ばれる損傷が起きやすくなります。これにより、バーストの危険性が高まります。
運転中の危険としては、水たまりの中でタイヤが浮いてしまい、ブレーキやハンドル操作が利かなくなるハイドロプレーニングが起こる可能性が高まります

その他のデメリットとして、燃費が悪くなるという点が挙げられます。

空気圧が高すぎる場合

反対に、適切な量を超えて高すぎる空気圧にしてしまった場合は、タイヤの中央部に過負荷がかかる状態となります。この状態だと、低すぎる場合と同じように摩耗が早くなります。

考えられる危険性としては、コード切れと呼ばれる線上、あるいはノコギリ状の損傷が発生しやすくなり、バーストの危険性が高まります。

乗り心地の面でも悪化する可能性があり、ちょっとした段差でも跳ね上がるような動きをしやすくなります。


タイヤの選び方・空気圧の調べ方

ここでは、キャンピングカーのタイヤを交換するときの選び方、適切な空気圧の調べ方についてご紹介します。

純正タイヤを使う場合は純正の空気圧を調べる

キャンピングカーを購入した際に装着している純正タイヤを使い続ける場合は、純正タイヤの空気圧を知り、適切な空気圧に保つよう定期的に確認することが大切です。

純正タイヤの適切な空気圧は、その車にシールとして必ず貼られています。国産車の場合、運転席を開けた際のドアの縁部分、あるいはドア間のフレーム部分のどちらかに必ず書かれています。タイヤサイズとともに前輪・後輪の適切な空気圧が書いてあるので、そのとおりに空気圧を調整します。

なお、ガソリンスタンドやカー用品店、カーディーラーでお願いすれば、ほとんどの場合は無料で空気圧の点検と調整を行ってくれます。月に1回点検するのが理想とされているため、こまめにチェックするようにしましょう。
キャンピングカーはたまにしか動かさないという場合は、使うたびにチェックする習慣をつけるのがおすすめです。

別のタイヤに換装する場合はロードインデックスを見る

キャンピングカーはベース車よりも装備品が多く、家具を設置したりキャンプ用品を積み込んだりすることから、足回りを強化することで走行の快適性が増します。そのため、純正タイヤとは別のタイヤに換装したいという方も多いでしょう。
そうでなくても、雪の多く降る地域に住んでいる、あるいは出かける場合は、スタッドレスタイヤへの乾燥が必要となります。

別のタイヤに換装する場合は、そのタイヤに適した空気圧を調べる必要があります。
そのためにはまず、純正タイヤで指定されている負荷能力について調べます

負荷能力とは、そのタイヤが何kgまで支えることができるかという能力のことです。それぞれの自動車ごとに前軸荷重・後軸荷重が設定されているので、それに耐えられる負荷能力のタイヤを装着することになります。

そのタイヤの負荷能力は、そのタイヤ自身の負荷能力を指す「ロードインデックス(LI)」と、実際に今入っている空気圧によって決まります。
ロードインデックスはタイヤごとに決まっており、タイヤの側面に記載されています。読み方については、後ほど解説します。
同じロードインデックスでも、空気圧が高ければ負荷能力も上がり、空気圧が低ければ負荷能力が下がるということになります。

純正タイヤの負荷能力を調べるには、純正タイヤのロードインデックスと指定空気圧を確認します。上記にてご紹介したドアを開けた際の縁かフレーム部分のシールを確認しましょう。
ロードインデックスと指定空気圧が分かったら、空気圧・負荷能力対応表を確認し、負荷能力のkgを見ます。この数値が、その車に必要なタイヤの負荷能力です。対応表については、ガソリンスタンドやカー用品店などで見せてもらうか、タイヤメーカーのWebサイトなどで確認できます。

次に、換装したいタイヤのロードインデックスを確認します。そして対応表を参照し、そのロードインデックスではどのくらいの空気圧を入れれば同じ負荷能力を得られるのかを確認します。その空気圧が適正な空気圧となるので、メンテナンスの際にはこの数値に調整します。
なお、タイヤごとに最大の空気圧も決まっているため、最大空気圧が適正な空気圧に満たない場合はそのタイヤをその車につけることはできません。

自分で空気圧を調整する場合は調べた数値を入れれば良いですが、ガソリンスタンドなどで調整してもらう場合は、必ずどのタイヤを付けていると申告するようにしましょう。純正タイヤではないとスタッフが分からずに純正タイヤと同じ空気圧を入れ、高すぎる、あるいは低すぎるといったことが起きうるためです。


タイヤのサイズ表記の読み方

タイヤのサイズや能力は決められた規格に則って記されているため、表記の読み方を知ることでサイズやロードインデックスを知ることができます。
一例として、以下のような表記のタイヤがあります。

195/70R15 106/104L

このような表記は、運転席のドアを開けたときに確認できるシールに書いてある他、タイヤの側面にも書いてあります。

最初の「195」は、タイヤの幅を示しています。このタイヤは幅が195mmです。
次の「70」は、タイヤの扁平率を示しています。扁平率はタイヤがどれだけ平ぺったいかという指標で、数値が低いほど平ぺったく、タイヤ幅が広いということになります。

次の「R」はラジアルタイヤであることを示していますが、現在はほとんどがラジアルタイヤとなっています。
次の「15」はリム径のインチ数を示しており、簡単に言えばホイールの直径を指しています。

スペースを空けての「106/104」は、ロードインデックスを示しています。「/」を挟んで2つの表記がある場合は、前がシングルタイヤ、後ろがダブルタイヤとして使う場合のロードインデックスです。
最後の「L」は走行可能速度を示しており、Lは120km/hまでとなります。


空気圧の測り方・空気の入れ方

空気圧の測定や補充は、ガソリンスタンドやカー用品店などへ行けばほとんどの場合無料で行ってくれます。

一方で、すべて自分でメンテナンスをすることもできます。空気圧を測るための測定器や空気を入れるためのエアーコンプレッサーが売られているので、そういったものを購入することでメンテナンスが可能です。
また、測定器をタイヤに装着したままにし、車内から空気圧をチェックできるというツールもあります。


空気圧をメンテナンスして安全に走ろう

多くの装備を架装し、たくさんの荷物を積み込むこともあるキャンピングカーでは、他の車以上にタイヤの空気圧チェックが重要です。メンテナンスはプロにお任せする場合でも、自分の車の適切な空気圧を知り、理解してキャンピングカーに乗ることは大切です。

フジカーズジャパンでは、旅行前などに便利にご利用いただけるメンテナンスショップのサービスを行っています空気圧を始めとした点検や修理、用品の取り付けなどを行っているので、ぜひご利用ください

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