少しでも安く!キャブコンを新車で買うときに見るべきポイント
公開日:2022年4月2日- カテゴリー:
目次
たくさんの種類があるキャンピングカーの中でも、多くの人が憧れ、キャンピングカーといえばこの形を思い浮かべる人が多いのが大型のタイプである「キャブコン」です。キャブコンを新車で買おうと思ったらある程度の出費が必要となりますが、工夫することで安く購入できる場合があります。
今回は、キャブコンを新車で購入するときにチェックしておきたいポイントをご紹介します。
キャブコンの新車は安く買えない?
キャブコンとは、バンやトラックの運転席部分を残して大きなシェルを架装し、車内スペースの快適性を高めたキャンピングカーを指します。
軽自動車をベースにした軽キャンパー、バンの中身だけを架装したバンコンと比べると大型で装備が充実していることが多く、キャンピングカーの中でも比較的高価なタイプになります。
そのためキャブコンは憧れの存在として捉えられることが多いですが、費用を抑えられないというわけではありません。キャンピングカーの用途を考え、じっくり選ぶことである程度リーズナブルに購入できることもあります。
キャブコンを新車で買うときのポイント
キャブコンはキャンピングカーの中では高いランクに位置するものの、以下のポイントを考慮することで比較的費用を抑えられる可能性があります。
オプションを見極める
キャブコンの購入を検討する際に重要なのが、オプションの選び方です。
キャブコンに限らず、キャンピングカーを新車で買う際はオプションを組み合わせてオーダーメイドで注文するのが一般的です。ネットの情報や周りの意見に流されてあれこれと詰め込んでも実際には使わないこともあるため、自身に必要なオプションを見極めましょう。
オプションには、例えば以下のようなものがあります。
サブバッテリー
キャンピングカーにおいて重要な装備の1つが、サブバッテリーです。
サブというように車両のメインバッテリーと別にあり、電気を蓄えておくものです。
大型のキャブコンにおいては標準装備として付いていることがほとんどですが、オプションで追加のサブバッテリーを選択できます。
サブバッテリーは、エンジン停止中に車内で電化製品を使う際に必須の装備であり、冷蔵庫や車内の照明、電子レンジなどへ電力を供給します。
車内で過ごす時間が長く、快適に過ごすために電化製品を多く使う場合は追加のサブバッテリーを入れたほうが良いでしょう。反対に、電化製品をあまり多く使わない場合は追加しないほうが良いかもしれません。
また、サブバッテリーの電圧を電化製品で使えるように変換するインバーターも重要です。インバーターの出力によっても使える電力は変化し、オプション料金も大きく変わります。従来の鉛タイプのサブバッテリーに加え、近年キャンピングカー業界で大きなトピックスとなっているリチウムイオンバッテリーも選択肢の1つとなります。
FFヒーターなどの空調設備
車中泊を行うキャンピングカーにおいては、空調設備をどうするかも重要です。
エンジンを切っているときは車載エアコンを使用できないため、夏は家庭用エアコンを、冬はFFヒーターを使って車内の気温を快適に保ちます。
キャブコンを購入してどのようなアウトドアを楽しみたいか考えたとき、冬のアウトドアに行く予定がないのであれば、FFヒーターをオプションで追加する必要はないかもしれません。また、中には車体の構造の工夫により断熱構造に優れたモデルもあり、空調設備は最低限で済む可能性があります。
サイドオーニング
エクステリアのオプションとしては、例えばサイドオーニングがあります。
サイドオーニングがあればキャンピングカーの横に屋根のある空間を作ることができ、日差しを避けながらテーブルや椅子を広げてくつろげます。
サイドオーニングの中にも手動と電動があり、電動のほうが費用は高くなります。
スタビライザー、ショックアブソーバー
スタビライザーとショックアブソーバーは、どちらもキャンピングカーの足回りを強化するための装備です。
キャブコンは車内スペースが広く快適に過ごせる代わりに、車両全体の重心が高く、他のタイプに比べて走行の快適性が弱いと言われています。そのため高速道路では遅めの速度で走るのが一般的であり、カーブでは十分に減速することが求められます。
そこでスタビライザーやショックアブソーバーをオプションで追加すると、足回りを強化でき、走行時の振動を和らげることができます。販売店で一度試乗してみて、足回りの強化を行うかどうか判断するようにしましょう。
電子レンジなどの家電
電子レンジなどの家電もオプションで追加することができ、どれを選択するか吟味することが大切です。キャンピングカーを買ってどのように使いたいかをよく考え、必要な家電を選択するようにしましょう。
運転アシスト装備
ナビやバックカメラ、ビューモニターなどの運転アシスト装備もオプションで追加できます。
運転アシスト装備があれば運転がしやすくなりますが、運転に特に不安がなければ追加しない選択肢もあります。
なおキャブコンは車体が大きいので、不安なく運転できるかどうか試乗して確認するのがおすすめです。
マルチルーム
多くのキャブコンには、主に後部スペースに好きな用途で使えるマルチルームがあります。基本的には何もないので好きに使うことができますが、オプションでマルチルームをカスタマイズできます。
代表的なものは、シャワーキットやカセットトイレ、ポータブルトイレです。これらはあると便利な装備ですが、日本はトイレや入浴施設が充実しているため、キャンピングカーに設備がなくても特に問題ないケースも多いと言えます。
軽キャブコンを検討する
費用を抑えてキャブコンを購入する手段としては、軽キャブコンを選ぶという選択肢もあります。
キャブコンはバンや大型のトラックを架装したものを指すことが多いですが、軽トラックに大きなシェルを架装した場合もキャブコンに近い使い勝手になります。具体的には、車内スペースに高さがあって立って歩くことができ、快適さに優れています。
軽キャブコンは大きなキャブコンと比べるとスペースは限られますが、少人数で使う前提でキャンピングカーを買うのであれば、費用を抑えつつ快適な使い勝手を得られるでしょう。
キャンピングトレーラーという選択肢
キャンピングカー選びにおいては、選択肢を広く持つのがおすすめです。
車体が大きく快適に過ごせるキャンピングカーが欲しいということであれば、キャンピングトレーラーも選択肢に入れてみましょう。
キャンピングトレーラーとは、ヘッド車を使って牽引するトレーラーをキャンピング仕様にしたものです。キャンピングトレーラー自体には自走能力がないため、同じ広さや機能性を求める場合、キャブコンよりリーズナブルに購入できることがほとんどです。
また、すでに自家用車がある場合はそのままヘッド車として使えるため、初期費用をより抑えられます。
必要な装備を吟味して選ぼう
キャブコンを購入する際のポイントをご紹介してきましたが、キャンピングカー全体に言えるのは、自身に必要な装備を吟味することです。
今回は費用を抑える視点でご紹介したものの、装備を最小限にして物足りなさを感じてしまうことも考えられます。
キャンピングカーを選ぶ際は、広い選択肢を持ち、販売店でスタッフにも相談してみるのがおすすめです。
なお、キャンピングカーのタイプごとの相場については以下のページにまとめていますので、あわせてご覧ください。
キャンピングカーの値段はいくら?種類別の価格帯と特徴を解説
キャブコンの具体的なモデルについて知りたい方は、以下の一覧ページをご覧ください。
キャブコン 新車・中古車 車両検索
- 次の記事:
- 仕事をもっと自由に!キャンピングカーをオフィスとして使う »